社会人軟式野球の強豪で国体、天皇杯茨城大会2連覇を果たした関彰商事野球部による野球教室と合同練習会が27日、J:COMスタジアム土浦で催され、土浦市内8つの中学校野球部に所属する77人が二つのグループに分かれ指導を受けた。

熱中症対策として午前8時に開会式を行い、キャッチボール、バッティング、ポジション別練習などを実施した。弾道計測器など最新機器を使ったデータ計測も行われ、一人一人の打球速度、打球角度、打球飛距離を計測した。投手は投球スピードの測定を行った。

フリー打撃では、最初に関彰商事の選手がバッティングを行いスタンドに打球を叩き込むと、子供たちから大きな歓声と拍手が響いた。

球場内にある室内スペースでは、けがの予防、動きを良くする股関節のストレッチ指導も行われた。

関彰商事の藤井楽監督は「野球を楽しんでやってほしい。みんなの成長を期待している。高校、大学、プロで活躍を祈っている。頑張って欲しい」と今後の成長に期待を寄せた。飯田涼太主将(都和中学校出身)は「いろんな子供たちと触れ合えて楽しかった。技術の指導は顧問の先生に任せて軽くアドバイスして基本的なことを教えた。中学生から野球を始めた子供もいるのでまだまだ成長段階、伸びしろはある」などと話した。

参加した新治学園義務教育学校8年(中2)の岩瀬健心さんは「楽しかった。ためになることを多く学んだので9月から始まる新人戦に生かしていきたい」と話し、土浦ニ中1年の東洸祐さんは「日頃練習出来ないこと、学習出来ないことを選手が分かりやすく教えて下さって、一人一人に合ったトレーニングを教えてくれたので、これから野球をやっていく中で、学んだことを練習や試合に生かしたい。次は自分たちが学んだことを後輩たちに教えてつなげられるようにしたい。新人戦では市内で優勝して県南、県大会に出場してみんなで協力して優勝したい」と抱負を語った。(高橋浩一)
