第107回全国高校野球選手権茨城大会は20日、4回戦が行われた。J:COMスタジアム土浦の第1試合はつくば秀英が守谷と対戦、7回コールド7-0で昨年夏ベスト4の守谷に圧勝し、準々決勝進出を決めた。
20日 4回戦 第1試合 J:COMスタジアム土浦
つくば秀英 0104020 7
守 谷 0000000 0

つくば秀英は11安打を放ち効率良く得点を重ねた。2回1死後、つくば秀英は石井清太郎がセンター前ヒットで出塁、続く稲葉煌亮がライトへタイムリー3ベースを放ち先制した。「ランナーを進めることを考えて右狙いを意識して打った」と稲葉。

4回には松尾優斗、石塚大志、石井清太郎の3連打で2点を追加すると、投手の中郷泰臣もレフト前へタイムリーを放ちさらに2点を追加、守谷を突き放した。

6回にも中郷が「自分でもビックリした」という今日2本目のタイムリーを放つと、芦屋響の犠牲フライでダメ押しの2点を追加した。

つくば秀英は、投げては先発の中郷泰臣が守谷打線を6回3安打無失点に抑え、「自分のピッチングをすることを心掛けてマウンドに上がった。調子が悪いなりにも粘り強く投げられた」と振り返った。

7回からは安光駿太が打者2人、知久耀が打者1人を抑え、守備でも無失策と完璧な守りでDシードの守谷を倒した。
吉田侑真主将は「つなごうという意識が点につながった」と語り、先制タイムリーを放った稲葉煌亮は「ベンチも盛り上がっていい状態になっている。先は長いので、次の試合も一戦必勝で打線をつなぎ、守る方もしっかり守って隙のない野球で勝つ」と意気込んだ。
つくば秀英の桜井健監督は「試合前に『楽に勝てる試合はない。勝つためには自分たちで勝ちにいかなければならない。打つためには自分たちで打ちにいかなければならない』と話した。中郷はしっかり修正して試合をつくってくれた。捕手の稲葉も昨年の夏を経験し怖さを知っている選手なので、投手陣をまとめ上げしっかりと0点で抑えてくれた。次の試合は厳しい試合になるが、うちの選手も夏の雰囲気には慣れてきているので、しっかり準備してベストを出させてあげればいいゲームが出来と思う」と話した。(高橋浩一)