【富永みくに】サンスイグループ(東郷治久代表)の料亭「つくば山水亭」(つくば市小野崎)は1日、同市吾妻のオークラフロンティアホテルつくば(馬場清康社長)本館2階に、2号店にあたる「つくば山水亭オークラ店」をオープンした。
同ホテルでは1983年から35年間、日本料理店「筑波嶺」が営業していたが、今年3月に撤退。利用者から「本格的な和食店は不可欠」との要望があり出店が決まった。テーブル席と個室があり、設備や内装などは前店からそのまま引き継がれている。
つくば国際会議場から近いという立地を踏まえ、事前に申し込みがあればイスラム教の戒律に沿ったハラル食、ベジタリアン食のほか、アレルギー食など、多様な食文化・食習慣を有する外国人客にも対応したメニューも提供する。
4月30日に開かれたプレオープンでは、ホテルや報道関係者に提供メニューが振る舞われた。東郷代表は「昨年12月の中頃、馬場社長から入居の依頼があった。当時は本店でも板前が不足しており、予約なしのお客様を迎えた経験もなかったことから、出店にはためらいがあった。そんな中、若いスタッフたちから『やってみたい』との声が多く上がり、私も腹をくくって出店を決めた。私たちの失態はオークラの名を傷付けるということを肝に銘じつつ、良いサービスを提供していきたい」と抱負を述べた。
営業時間は、ランチタイムが午前11時半~午後3時、ディナータイムが午後5時半~9時。ランチメニューは「花御膳」など4種類で、価格は1,400円~(税・サービス料10%別)。ディナーメニューは地元産の常陸牛を使った「常陸牛のしゃぶしゃぶコース」(6,500円~8,500円)など。定休日は火曜。本店は事前予約制だが、オークラ店は予約をしなくても利用できる。予約・問い合わせは電話029・855・3313(同店)。