土浦産のレンコンとしょうゆ、県産豚バラ肉を使った炒め物「蓮豚(れんとん)焼き」を土浦商工会議所青年部(土浦市中央 小椋直樹会長)が1年かけて開発した。土浦の新名物として今後、青年部会員が経営するお店を中心に売り出すことになっており、年内から提供するお店を決めていくという。
同市役所前の大屋根広場で11日開かれた「つちうら炭火焼きまつり2024」で、同青年部が発表した。
厚切りの豚バラ肉とレンコンを、しょうゆをベースにした甘辛のたれで炒めた料理で、しょうゆは地元の柴沼醬油醸造(同市虫掛 柴沼秀篤社長)の製品を使用した。レシピは、農水省の料理人顕彰制度「料理マスターズ」ブロンズ賞を昨年受賞した地元の料亭「よし町」(同市中央)の社長、木村英明さん(48)が監修した。
食べられるお店が意外とない
青年部の小椋直樹会長(45)は「土浦はレンコンが有名だが、意外と食べられるお店がない」とし「地元の人や遊びに来た人たちが、市内のいろいろなお店で土浦のレンコンを食べられるように新名物を作りたいという思いがあった」と話す。「蓮豚焼きは、ビールはもちろん、ご飯にも合うので小さなお子さんにもお薦めしたい」と語る。
試作品としてピリ辛味と甘辛味の2種類を作って7月の土浦キララまつり、8月の真鍋のまつりなどで提供し、食べた人にどちらがいいか投票を依頼した。その結果、人気だった甘辛味の蓮豚焼きを新名物とすることになった。
青年部の菅井歩美さん(40)は「メンバーたちでほぼ1年あれこれ悩んだ。全力投球で開発した。皆さんにおいしく食べていただけたら」と話す。(伊藤悦子)