11月2日開催の第93回土浦全国花火競技大会で販売される「土浦花火弁当」12種類が4日、同市役所でお披露目された。土浦名産のレンコン、ワカサギ、常陸牛など地元の食材をふんだんに使ったオリジナル弁当で、今年は土浦、かすみがうら市の飲食店6店と、土浦飲食店組合が販売する。
価格は1500円から4600円(消費税込)。花火を打ち上げる筒をイメージした3段重ねの容器に入れられ、オリジナルの外箱を広げると三つの容器が一度に並ぶよう工夫を凝らしている。この日披露されたのは5店による9品。
土浦花火弁当は、2006年から花火観覧者に向けて、花火の4合玉を模したオリジナル容器による販売をスタートし、08年には市内の飲食店などによる「土浦名物弁当事業者部会」を設立して、食を通じた市のPRを続けてきた。
今年販売されるのは、懐石料理、ステーキ、フグ、あんこう、中華など、市内の老舗料亭を始め各店が趣向を凝らした自信作。容器自体が発熱し、寒い屋外でも暖かく食べることができるものなど工夫されている。今年は新しく、無農薬野菜や無添加の食材を使うオーガニック料理を扱う「ダイニングムーンNO.385(ナンバーミヤコ)」(土浦市川口)も参加する。
同部会では、昨年の1500個を500個上回る2000個の販売を目指す。部会長を務める嶋田玲子さんは「食を通じて土浦の良さをPRしていきたい」と意気込みを語る。安藤市長は「(花火弁当に)新しい事業所が入るなど、内容も年々ブラッシュアップされている。それぞれ立派な食材使った、力のこもった花火弁当。是非当日食べていただきたい」と語った。
花火大会当日、優良桟敷席付近に設けられる弁当引き渡し場所では、市内で採れたレンコンの販売も行われる。市農林水産課は「日本一の生産量を誇る土浦のレンコンを食べてもらい、土浦のレンコンの認知度向上を目指していきたい」と話す。
弁当は、各店による事前予約制で、それぞれオンラインまたは専用の申し込み用紙によるFAXで予約を受け付けている。弁当の受け取りは、花火大会当日に、有料桟敷席付近にある専用の受け取り場所か、店によっては店舗での受け渡しとなる。(柴田大輔)
◆詳しくは土浦市観光協会ホームページ内にある特設サイトに、各店の販売サイトや詳細が掲載されている。問い合わせは同観光協会(029-824-2810)へ。