【コラム・川浪せつ子】この絵は10年くらい前に描きました。今では見ることのできない風景です。
理由は3つ。この風景を見た場所は吾妻の公務員宿舎。かつては誰でも敷地内に簡単に入れました。階段の踊り場から描いた風景です。私は高所恐怖症にもかかわらず、高い場所から地域を眺めるのが大好き。いま人は住まず、敷地に入ることもできません。
2つ目は、樹木が大きくなり、筑波山などが臨めなくなったということ。3つ目は、手前に見える小学校と駐車場だった場所にはビルが建ちました。数年前、その横の立体駐車場の屋上から同じ方向を見たのですが、木が大きくなり、期待した風景は見えませんでした。
「X」でつながる新々住民
私は42年前、今はつくば市になった旧谷田部町に移ってきました。1985年に科学万博があり、引っ越してきたころ閑散としていた所は大きく変わりました。街はどうやって変貌するか興味があり、建設中の西武百貨店(今のトナリエ)をスケッチしたりしました。
都内で建築パース(未完成建物などの完成予想図)の仕事をしていたとき、磯崎新さんが設計した「つくばセンタービル」の下描きをしたこともあります。そのときは、まさかつくば市に引っ越して来るとは思いもしませんでした。
最近、つくば周辺のことをもっと知りたくて「X」を始めました。そうしたら、東京から移って来た方々に出会い、ビックリ。コロナ禍の数年間、若い方、働き盛りの方、リモートでお仕事の方、たくさん移って来たようです。こういった新々住民の方々が街に活力を与えていくように思います。
いろいろな意味で、私も背中を押され、頑張りたいと思います。(イラストレーター)
<ご案内>
9月23日(月)~29日(日)、つくば市桜が丘15-4のギャラリー「アート・スペース・コリーヌ」で「つくば水彩画会」4人展を開催します。絵やレプリカ、ハガキ、カレンダーの販売もします。
