土浦市の市街地を流れ霞ケ浦に流入する新川で、8月に入りアオコが大量発生している。上流にアオコが拡散するのを食い止めるためオイルフェンスが設置された同市城北町、土浦税務署付近では5日、アオコがフェンス近くの水面に厚く堆積している。河口付近は川の水の色が緑色に濁っている。河口近くの霞ケ浦・土浦新港の水も緑色に濁り、緑色の粉を撒いたような筋も見える。
新川の下流近くに住む女性(70)は「7月31日に新川の河口脇を通ったら入浴剤を入れたように川の水が緑色で、一部泡立っていた。きょう(5日)土浦税務署前を通ったら、オイルフェンス近くの水面にアオコがたまり、臭いがして、アオコが茶色になっているところもあった。20数年前に引っ越してきた時、アオコが大発生しすごい臭いだったのを思い出し、また同じようにならないか心配」だと話し「新川河口近くはつくば霞ケ浦りんりんロード沿いで、全国から自転車愛好者が来る。抜本的な対策をしてほしい」と話す。

県環境対策課水環境室霞ケ浦対策グループによると、アオコは霞ケ浦や新川で毎年、出たり消えたりしているが、新川で急に多く出始めたのは8月2日ごろから。
県は2日、土浦税務署近くの水面にフェンスを張り、同日から連日、1日2~3時間、アオコがたまっている水面を船でぐるぐる旋回し、アオコを川底に沈めている。水面に浮かんだままだと腐敗して臭いが出るためだ。
翌3日からは、新川のさらに上流から、ポンプで桜川の水を新川に流している。アオコは流れがないと増殖しやすいことから、流れをつくり、さらにアオコを下流に押し下げるためだ。これによりオイルフェンスの設置位置を少し下流に押し下げることができたという。以前、土浦税務署前の新川にはアオコ抑制装置が設置されていたが、3年ほど前に撤去されている。現在は桜川の水を新川に流すことで対応しているという。
一方、土浦駅東口近くの霞ケ浦土浦港では、国交省霞ケ浦河川事務所が水中ポンプで1キロほど湖水を土浦港の奥に引っ張り、湖水を流すなどしている。

アオコは一般に、暑く晴れた日が続くと増殖するとされる。霞ケ浦でアオコが大量発生したのは最近では2011年から12年、13年ごろ。ここ数年は大量発生はなかった。
県は引き続き、アオコ対策を続けるとしている。(鈴木宏子)