火曜日, 2月 10, 2026
ホームスポーツ霞ケ浦が優勝、つくば秀英は涙のむ【高校野球茨城'24】

霞ケ浦が優勝、つくば秀英は涙のむ【高校野球茨城’24】

第106回全国高校野球茨城大会は最終日の27日、ノーブルホームスタジアム水戸で決勝戦が行われ、霞ケ浦がつくば秀英を9-3で破り、5年ぶり3回目の優勝を飾った。8月7日から兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される全国大会に出場する。

閉会式で、ダイヤモンドを一周する霞ケ浦の選手たち

霞ケ浦は終盤、緊張と疲れからミスが出たつくば秀英を攻め立て、突き放した。つくば秀英の櫻井健監督は「夏を勝ち切る力が残っていなかった。技術面や精神面のほか体の疲れも大きく、選手の100パーセントの力を発揮させてあげられなかった」と悔やんだ。

準優勝のつくば秀英の選手たち

序盤は霞ケ浦の市村才樹、つくば秀英の羽富玲央の両2年生エースが好投し、3回までともに無失点。試合が動いたのは4回裏、きっかけは霞ケ浦の4番・羽成朔太郎の右前単打を二塁打にする好走塁だった。「当たりは良くなかったが、ライトの守備が深いのを見て、打った瞬間から2つ行こうと思った」と羽成。これには相手投手の羽富も「ただのライトゴロと思って打球から目を切り、気付いたら走者が二塁にいたので、なぜそこにと驚いた」と動揺を隠せなかった。

4回裏霞ケ浦1死二塁、大石健が左前へ先制打を放つ

5番・大石健斗は「羽成の執念を無駄にできない、返さなくてはという使命感で、来た球を余計な感情なくフルスイングした」。と、これが左前への適時打となり1点先制。その後7番・片見優太朗と8番・鹿又嵩翔の連続内野安打などで2点を追加、つくば秀英の羽富をノックアウトした。

大石健の先制打で、羽成が生還

つくば秀英は7回表に反撃、6番・稲葉煌亮の左中間二塁打と、7番・知久耀の左前適時打で1点を返す。さらに代打攻勢に出たが、これが次の回に影響する。羽富の後は中郷泰臣が登板し6回まで無失点に抑えていたが、代打を出したことで彼を下げざるを得なくなり、7回裏のマウンドには三塁手の大石隼也が登った。

大石隼はこれまでに何度もチームの窮地を救ってきたが、打・守・投の3役を一人で引き受けるのは荷が重い。本来の投球内容ではなく、またチームにエラーやミスが続出しこの回3失点。6-1とされる。

8回表つくば秀英1死満塁、吉田泰規の中前適時打でつくば秀英が2点を返す

8回表は、それまで好投を続けてきた霞ケ浦の市村が捕まり、4安打を浴び2失点。ここで眞仲唯歩がマウンドへ。1死一・二塁の場面で大石隼をスライダーで三ゴロ、代打・石井清太郎は見逃し三振で抑えた。眞仲は「大石には打たれてもいいつもりで戦う気持ちを前面に出した。石井にはまっすぐがアウトローに決まり、相手も手を出せなかった」と振り返った。

8回のピンチを切り抜け、タッチを交わす霞ケ浦の眞仲(赤いグラブ)と市村(右)

これで立ち直った霞ケ浦は8回裏にも3点を追加、9回表も眞仲が抑えて試合終了。「8回の守りでは去年の悪夢も頭によぎったが、前半の得点が生きた」と高橋祐二監督。大石隼との対決では「ホームランを打たれても同点止まり。負けないんだから恐れずに行け」と眞仲にアドバイスしたという。

8回裏霞ケ浦2死三塁、羽成が右翼線へ適時二塁打を放ち9-3とする

「甲子園で校歌を歌うためにこの1年間頑張ってきた。みんなで力を合わせて目標を達成したい」(高橋監督)との思いで、霞ケ浦ナインは次のステージに挑む。(池田充雄)

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