子どもたちに水の事故から身を守る知識や術(すべ)を身に付けてもらおうと、夏休みが始まった20日、つくば市谷田部、市立谷田部小学校のプールで、服を着たまま水に入る着衣水泳を体験する「ウォーターセーフティプログラム」が催された。
青少年の社会教育活動に取り組む茨城YMCAが水の安全指導を目的に県内で初めて開催し、子供たち13人が参加した。同小近くの茨城YMCAみどりのセンターやたべ館で、水辺の危険について室内講義を受けた後、谷田部小に移動し、着衣水泳を体験した。YMCA水泳指導者の太田昌孝さん(48)が指導した。
室内講義では、YMCA発行の「ウォーターセーフティハンドブック」という冊子が子供たちに配られ、池や川、湖、海のほか、プールなどに潜む危険などについて説明があった。出掛ける時は天気を確認し、大人と一緒に出掛けること、場合によってはライフジャケットを着用する必要性などについても話があった。もしおぼれてしまったら、まず落ち着いて浮き身の姿勢をとり、大原則は浮いて待つこと、岸が近い場合は泳いで戻るなど、順序立てて説明があった。もしペットボトルなど浮くものが近くで見つかったら、浮くものを胸の前で持つなど、太田さんから分かりやすい説明があった。

その後、徒歩で谷田部小プールまで移動し着衣水泳を体験。服のまま水に入った印象について子供たちはそれぞれ「気持ちが悪い」「重い」などと感想。太田さんは「実は服を着たまま水に入ると浮きやすい」と話し、子供たちは、体の力を抜いて背面で浮く方法や、ペットボトルを胸の前で持って楽に浮く方法を体験した。服を着たまま泳ぐ際、呼吸がしやすく長く泳ぎつづけることができるエレメンタリーバックストロークという、背面で楽に泳ぐ方法なども学び、ほとんどの子供たちが新しい技術を習得した。
参加したみどりの学園義務教育学校5年の志村響さんは「本格的に着衣水泳をやったのは初めて。少し変な感じがしたが、うまく浮くことが出来た」と感想を語った。
同やたべ館主任の三好陽之さん(28)は「(着衣水泳は)全国のYMCAでやっている企画だが茨城で実施するのは初めて。活動を通じて意識向上を図り水難事故防止に役立ってくれれば」と話した。(榎田智司)
