第106回全国高校野球茨城大会7日目の14日、J:COMスタジアムでは土浦一が鹿島と対戦。試合は土浦一が先行したが、終盤に追い付かれ延長に突入。10回タイブレークの攻防が明暗を分け、土浦一が延長サヨナラ負けを喫した。


土浦一は前半は我慢して後半に勝負をかけるスタイルが持ち味。去年のチームから受け継いだスタイルだ。この日も途中までは自分たちのペースで進めることができた。2回表に7番・木村瑛人の中前打と8番・萩谷圭の中前打で2死一・三塁とし、暴投で1点を先制。守備ではヒットを許しながらも要所を締め、スコアボードにはゼロ行進が続いていた。
先発の大関祐二朗は最速140キロのストレートを柱に、ツーシームやスプリットなどの変化球を織り交ぜるスタイル。だがこの日はストレートが高めに浮き、変化球のキレも最高潮とはいかず、腕の振りなどを微調整して探りながら投げていた。「もう少しストライクゾーンの端にボールを収められたら違っていた」と大関は振り返る。

6回裏には長打とポテンヒットで1-1と追い付かれるが、7回表にすかさず勝ち越し。先頭の5番・橘内凛太郎が遊ゴロで出塁後、2死二塁から萩谷が初球ストレートを左前へ運んだ。だが鹿島もしぶとく、7回裏に長打2本で再び追い付く。その後は互いに決めきることができず、2-2のまま延長に突入。

10回表の土浦一の攻撃、先頭の6番・小林温司のバントは投手の悪送球を誘い無死満塁。1死後、萩谷の遊ゴロで1点を勝ち越す。萩谷はチャンスを広げようと二塁を狙うが、塁間に挟まれてタッチアウト。得点は1点止まりだった。
10回裏の鹿島は先頭が送りバント。これを大関が処理するが、グラウンドに足をとられ送球できず無死満塁。その後二ゴロで同点とされる。ここまでは10回表と似た展開だった。だが鹿島の一走は土浦一の守備の隙をついて悠々と二塁に達し、次打者の右前打によりついに勝負がついた。

「次の回は1番からなので、この回さえ抑えればと思っていた。勝ちきれず悔しい」と橘内主将。「影の1番」である9番・清遠健二から、1番・山田眞人、2番・大関ら上位陣へつなぐのが土浦一の得点パターン。だが皮肉にも、この日得点にからんだのはいずれも下位打線だった。
今年の3年生は6人だけ。学年は関係なく全員がキャプテンだという考え方で、だれもがチーム第一に、自分から役割を考えて行動する組織づくりをしてきた。その完成形が今日のチームだったと、橘内主将は述懐した。(池田充雄)
