第106回全国高校野球茨城大会6日目の13日、J:COMスタジアムでは、昨日の雨で順延になった2試合が行われた。第1試合の常総学院ー下妻二は、大会初の継続試合となり、昨日の続きの4回裏2死満塁の場面から再開。常総学院が5-2で制した。
昨日の試合は、森田大翔の適時打や加藤太一のホームランなどで常総学院が3-0とリードした場面で中断。再開にあたっては「勝っている状態だったから点が入ればいい流れ、取れないと悪い流れになる。1点でもいいから取りたかった」と若林佑真主将。
ここで打席に入ったのは4番・武田勇哉。「あらかじめ分かっていたので昨夜も今朝も準備して、絶対打てると自信を持って打席に臨んだ。試合の先頭打者になるのは珍しいことなので緊張も少しあった」と振り返る。三塁線へ鋭い打球も放ったがこれはファールの判定。最終的には死球で押し出しの1点をものにした。
昨日に続き5回表のマウンドに立った鍛冶壮志は「相手に流れを渡さないよう気持ちを入れて投げた。ピンチも多かったが要所でしっかり投げきれた」とコメント。この回の最後の打者には「特に最後のストレートが良かった。決め球が浮かずに投げ込めた」と見逃しの三球三振に打ち取った。
5回裏には1点を追加。四球と送りバントで1死二塁の場面、鍛冶の代打の西谷匠人は「鍛冶がよく投げていたので思いを背負って打席に入った。打ったのはまっすぐで感触よく、ヒットになると思った」とこれが、右翼への適時二塁打になった。
その後は追加点は生まれず。投手陣は大川慧が6回から8回までをリリーフし3安打2失点、9回は平隼磨が1死球無失点で抑えた。
「勝てたのはいいが雑なプレーが多かった。求めるところが高いので正直もの足りない。経験はあるのだからもっと余裕を持ち、ミスしても次で取り返すとか、打てなくても球数を投げさせるとか、チームのためにできることで力を出しきってほしい」と島田直也監督は厳しい言葉をかける。
常総学院の3回戦は17日、水戸啓明との対戦が予定されている。球場は未定。(池田充雄)
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