金曜日, 3月 20, 2026
ホームスポーツパリ五輪へ 筑波大、選手や競技役員ら多数輩出

パリ五輪へ 筑波大、選手や競技役員ら多数輩出

大岩剛監督「決勝進出めざす」

7月26日から8月11日まで開催されるパリオリンピック2024に向け、選手ばかりでなく競技役員を含め多数を輩出する筑波大学(つくば市天王台、永田恭介学長)の陣容が整ってきた。27日には、筑波大出身で男子サッカー23歳以下日本代表を指揮する大岩剛監督(51)がつくば市を表敬訪問し、五十嵐立青市長らの激励を受けた。

表敬訪問は、大岩監督がスポーツアドバイザーを務める関彰商事の仲立ちで実現した。在学中の恩師である同市の萩原武久スポーツ担当理事らが同席した。

大岩監督は「パリが会場となる決勝に進むこと。金か銀かいずれかのメダルが確定し、メキシコ五輪の銅以上の成績となる」ことを目標に掲げた。萩原理事は「五輪出場を決めたアジアカップの戦いは感動的だった。ある意味、五輪はワールドカップよりも注目度が高いイベントで、子供たちに夢を与える舞台にしてほしい」と激励した。

右から2人目が表敬訪問した大岩監督=同

大岩監督は筑波大に1991年から94年に在籍し、卒業後Jリーグの名古屋や鹿島で活躍、日本代表にも選出された。2017年から鹿島の監督を務め18年にはアジアチャンピオンズリーグを制覇。22年に21歳以下の日本代表監督となり、今年のU23アジアカップで優勝してパリの切符をつかんだ。「いい準備ができている」という。

23歳以下日本代表は7月11日にフランスに旅立ち、マルセイユで事前キャンプの後、24日の初戦でパラグアイ、27日の第2戦でマリ、30日の第3戦でイスラエルと対戦する。24歳以上の特別枠オーバーエージ(OA)の有無などで注目される18人のメンバーは3日に発表の予定だ。

7月4日に壮行会

森秋彩選手の紹介をする高木英樹体育スポーツ局長=筑波大学

筑波大学は7月4日午後、大学会館に出場内定選手らを集め壮行会を開催する。今回の五輪選手団では団長、副団長を同大学出身者が務めるという陣容で、過去133個ものメダルを獲得した同大学の五輪への新たな挑戦が始まる。

これまでに内定した選手(敬称略)は、永瀬貴規(柔道、体育専門学群卒業)、柄本遼香(飛込、人間総合科学学術院人間総合科学研究群在籍)、森秋彩(クライミング、体育専門学群在籍)らで、有力なメダル候補を含む。内定者数は「7月上旬にかけさらに続々増えるだろう」と高木英樹体育スポーツ局長。

日本選手団は海外で行われる五輪では史上最多となる400人余りとなる見通し。選手団長を務める尾縣貢さんは陸上競技者で筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。同大体育専門学群卒、同大学院修了、東京五輪2020では日本選手団の総監督を務めた。今回の選手団副団長は2004年アテネ五輪、08年北京五輪で金メダルの谷本歩実氏(柔道、体育専門学群卒業)が務める。

日本選手団団長を務める尾縣貢氏=筑波大学東京キャンパス

4日の壮行会には、これら内定選手に加え、パラリンピック競技の藤原大輔(パラバドミントン、体育専門学群卒業)、高橋利恵子(ゴールボール、人間総合科学学術院障害者科学学位プログラム修了)が出席する。同日午後3時からはフランス外務省と連携して、社会におけるスポーツの意味と可能性をテーマにした日仏討論会も予定されている。(相澤冬樹)

➡子供たちに向けた大岩監督のメッセージ

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

4 コメント

4 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

学校給食に金属製ナット混入 つくば市の義務教育学校

つくば市は19日、市内の義務教育学校で同日出された学校給食に異物が混入していたと発表した。教職員が職員室で給食を食べようとご飯のふたを開けたところ、直径8ミリほどの金属製のナットが混入していた。 同校の他の教職員や生徒、同日ご飯が提供された他校からもほかに異物混入の報告は無く、健康被害も報告されていないという。 市健康教育課によると、同日午後0時45分ごろ、教職員が個別の器に入ったご飯のふたを開けたところ、端の方に直径8ミリほどのナットが混入していた。 同市でのご飯の調理は、給食センターとは別に、米飯納入業者が炊飯工場でご飯を炊き、一人分をそれぞれ個別の器に入れ、ふたをして各学校の配膳室に配送している。配送された給食は、職員が配膳室から各教室や職員室などに運んでいるという。 どうして混入したかについて同課は、米飯納入業者が経緯を調査したが、19日時点で不明だとしている。 市は同日、ご飯の提供を受けた市内の各学校の保護者にお詫びの通知文を出した。

「人生という旅を楽しんで」 日本国際学園大学で卒業式

日本国際学園大学つくばキャンパス(つくば市吾妻、橋本綱夫学長)で19日、卒業式が催された。同キャンパスで学んだ49人の卒業生を前に橋本学長は「人生百年時代の中で、皆さんはこれから80年先の未来に向けて歩むことになる。80年前のことを考えると時代が大きく変わってきたことがよくわかる。これから苦難が待ち受けているかも知れないが、人生という旅を楽しんで欲しい」とエールを送った。 卒業生を代表して経営情報学部人文科学専攻の朝妻翔さん(22)は「大学の4年間で自分ができることは積極的に挑戦し、成長すること、そして一人で解決しようとするのでなく周囲の人の助けを借りることの大切さを学んだ。自分が気づかないことでも他の人の客観的な視点が必要なこともある。SNSやオンラインゲームで簡単に世界とつながれる時代だからこそ信頼できる関係を築くことが大事だと思う」と答辞を述べた。 式典では、同学部情報・デザイン専攻の伊藤祥一郎さんが橋本学長から学位記の授与を受けた。さらに優秀な成績や功績があった卒業生に褒賞が授与され、同学部人文科学専攻の朝妻翔さんと情報・デザイン専攻4年の伊藤祥一郎さんにそれぞれ学長賞が、佐藤緑咲さんに前身の東京家政学院創立者、大江スミの名を冠した大江賞が贈られた。 取手市出身の卒業生、千葉譲さん(22)は「4年間は授業とアルバイトに追われて忙しかったが、無事に卒業出来てよかった。これからはバスの運転手になるので、社会人として頑張っていきたい」と語った。 同大は1990年、東京家政学院大筑波短期大学として開学。96年に4年制の筑波女子大学になり、2005年に男女共学の筑波学院大学になった。大学の運営は19年度に東京家政学院から学校法人の筑波学院大学に移り、23年からは学校法人名を日本国際学園に変更した。一昨年からは姉妹法人の東北外語学園(仙台市、橋本理事長)が運営する仙台市の東北外語観光専門学校に新たに日本国際学園大学の仙台キャンパスを設置した。 つくばキャンパスは、経営情報学部ビジネスデザイン学科に、国際教養モデル、現代ビジネスモデル、公務員モデル、AI・情報モデル、コンテンツデザインモデルの五つがあり、各モデルから選択し専門の学びを深めることができる。外国人留学生は日本文化ビジネスモデルで学ぶことができる。(榎田智司)

土浦の新小学1年生に黄色い帽子を寄付 JA水郷つくば

新年度に土浦市内の市立小学校と義務教育学校に入学する全ての新小学1年生に向けて、JA水郷つくば(土浦市小岩田西、池田正組合長)が883個の黄色い交通安全帽子を土浦市に寄付し、18日同市役所で寄贈式が催された。池田組合長から安藤真理子市長に目録などが手渡された。 交通安全帽子の寄付は同JAが地域貢献活動の一環で1977年から始め、今年で49年目となる。以前は男子がキャップ型、女子はハット型と性別で形が異なっていたが、2024年度から性別を問わず共通のハット型とした。 式典でJA水郷つくばの池田組合長は「この事業が始まった時は農協が合併する前だった。自分が入所した頃からやっていることなので感慨深い。小学1年生は、黄色い帽子をかぶっているのが知れ渡っているので、運転手も気をつけてくれる。今後も支援を続けていきたい」と話し「帽子ではなくヘルメットという声もあったが従来通り黄色い帽子となった」と付け加えた。 寄付を受けた土浦市の安藤真理子市長は「交通安全は市としても大事なことなので、長い期間寄付を続けていただき大変感謝している。子供たちには毎日元気に登下校してもらいたい」と述べた。 寄贈式では土浦市が1976年から毎年、入学祝い品として新1年生に無料で贈呈しているランドセルも用意された。ランドセルも今春から性別に関係なくジェンダーレスの薄い茶色になる(25年5月2日付)。 新小学1年生に対するJA水郷つくばの交通安全帽子の寄付は、土浦市のほか、管轄する龍ケ崎、牛久、かすみがうら、利根、美浦、阿見の7市町村全ての公立小学校と義務教育学校に対して行われる。(榎田智司)

つくばエクスプレスの車窓から《ご近所スケッチ》22

【コラム・川浪せつ子】今回はつくばエクスプレス(TX)の窓から見えた筑波山とつくば市内の絵です。TXは2005年8月に開通しました。都内からつくば市に引っ越してきた私は、それまで乗用車でJR荒川沖駅まで行き、常磐線で東京に通いました。免許証を持っていなかったので、教習所に通わねばならず、いろいろ大変でした。 TXは待ち望んだ電車でした。今は都心部から帰るとき、TXに乗り、筑波山が見えると心が休まります。車窓からの風景は穏やかで、都会の喧騒(けんそう)を忘れさせてくれ、地方の良さをつくづく感じます。つくば市に来てよかったと、しみじみ思うときです。 交通の便は良くなったものの、つくば市の「景観の方はどうかしら?」と思っていました。そんなとき2月に「つくば市景観講演会」という市主催の企画があったので、参加してみました。建築業界の隅っこで仕事をしていますが、これまで景観のことはあまり考えず、受けた仕事をこなしているだけの生活でした。 「便利」だけでなく「景観」も 「つくば市の景観100」「つくば景観ルートマップ」という冊子、ご覧になったことありますか? 少し前に発行されたものですが、時々見て、絵を描く資料にしていました。つくば市とその周辺部には、ステキな自然や景観がたくさんあります。 電車も通り、人口も増え、便利にはなったものの、それは景観の悪化につながっているのだと、今回の企画で感じました。仕事で「あれ?こんなのいいの?」と思うような看板を描いたこともありましたが、ソレです。「再生エネルギー」の太陽光発電パネルが、筑波山に造られたこともありました。コレ、禁止なんじゃないの? 大学の先生の話も面白かったです。先生+市民の協力で、街を再生・進化させた事例など。 上の絵のように、つくば市はまだ開発中ですが、「便利」だけでなく「景観」も、「住みやすい街」には大切と思いました。(イラストレーター)