木曜日, 5月 14, 2026
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茨城県南に競馬場があれば…《遊民通信》91

【コラム・田口哲郎】

前略

美浦トレーニングセンターは日本中央競馬会(JRA)の施設です。日本に2つしかないトレセンが茨城県の美浦村にあります。もうひとつは滋賀県の栗東です。

ウィキペディアには、トレセンとは「競馬において、競走馬の管理・調教を行うために各競馬施行体が建設した施設群のこと」とあります。要するに、競馬を開催するために必要な競走馬の育成、騎手の養成という大事なことを行っている、競馬に欠かせない施設ということになります。

美浦の馬は主に東側で開催される競馬―東京、中山、新潟、福島、函館、札幌―に競走馬と騎手を送り出しています。もちろん中京、京都や阪神、小倉でも関東馬が活躍することはあります。

そんな主要な施設が茨城県南にあるのは素晴らしいことですね。広大な平坦な土地があることがメリットでしょうか(平坦ばかりでは馬の調教には良くなかったようで、調教師さんたちは苦労されたようですが)。昔は成田にも皇室の御料牧場があって、軍馬を育成していたようですが、それは関東が古来馬の産地だったからだそうです。

新たな競馬場に最適な県南

さて、私はたまに東京競馬場や中山競馬場に行って、レースを鑑賞するのが好きです。少額掛けて、勝負を楽しむドキドキ感が非日常を与えてくれます。いまは競馬場にも、女性、子どもも増えて、男性だけの娯楽ではなくなりつつあります。競馬場に来ている人びとを見ていると、みんな楽しそうです。

賭け事ですから真剣ですが、みんな楽しんでいるのがよくわかります。馬群の重低音の足音、ゴール前、歓声の中を駆け抜けるジョッキーのかっこよさ。なんといっても頑張って走るサラブレッドたちの勇姿と愛らしさ。競馬場はとてもきれいで明るい娯楽施設になっていると思います。

東京や中山から帰ってくるたびに思うのは、茨城県南にも競馬場があればよいのに、ということです。美浦のトレセンも近くにあることだし、競馬場へ輸送される際の負担も減らせるでしょう。どこかの競馬場の代わりに、というのではありません。もうひとつ新しく競馬場を建てるのです。サラブレットが余っているとも聞きます。レースの機会が増えれば、今後の競馬の発展にもつながると思います。

たとえば、阿見の二所ノ関部屋の後ろには広大な田畑が広がっています。ひたち野うしく駅にも近いです。

田園のなかの競馬場。昔は府中の東京競馬場も中山競馬場もこうした風景のなかにあったのだと思います。治安の問題など解決しなければならないこともありますし、環境破壊の問題もあるでしょう。しかし、自然との共生を目指す娯楽は新たな可能性を街に与えてくれる気がします。緑豊かな街のなかの競馬場…都会の競馬場に行くたびに夢見てしまいます。ごきげんよう。

草々

(散歩好きの文明批評家)

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