土浦一高(土浦市真真鍋)卒業生による美術展が12日から16日まで、土浦駅前の市民ギャラリーで開かれている。展覧会のタイトルは「あれから…ん年 第4回 土浦一高OB・OG展」。美術系大学に進みプロになった美術家、趣味で絵を描いているアマチュアなど卒業生19人が出展している。
作品は多岐にわたり、彫刻、水彩画、油彩画、日本画、写真、建築物、陶芸品、書、ミックス・メディア、絵手紙など大小約100点。市民ギャラリー展示スペースの約半分を使っており、作品の発表の場であると同時に、知り合いと交流する場にもなっている。
プロのイラストレーターや彫刻家
幹事役の寺澤徹也さん(元サラリーマン、父は画家)によると、第1回と第2回は土浦一高美術部OB・OGの作品展だったが、コロナ禍後に再開した第3回から美術部出身者以外にも発表の場を開放した。その結果、今回は19人、約100点に膨らんだ。
ただ、後期高齢者となり病気のために新作を出せず、以前描いた作品を送ってきた西丸式人さん(東京芸大デザイン科卒、イラストレーター)のようなプロもいる。一方で、小張隆男さん(日大芸術学部卒、彫刻家)のように、大作をギャラリー中央に数点展示し、来場者の質問に応じる現役の人もいた。
歌舞伎の絵を数点出した寺澤康也さん(元NHKディレクター・プロデューサー、徹也さんの弟)は、放送局時代には古典芸能担当で、歌舞伎中継、伝統芸能入門、歌謡曲などの番組などを担当した。出展作品は現役時代の延長といえそうだ。
寺澤兄弟は「昨年の第3回は若い人の持ち込みがあったが、今回は大学生の出展がなかった。毎年開くので、若い卒業者にも出してもらいたい。必要ならば市民ギャラリーの展示スペースを全部借りてもよい」と張り切っている。(岩田大志)