【コラム・田口哲郎】
前略
大相撲が盛り上がっていますね。2022年6月に阿見町にできた二所ノ関部屋所属の大の里の活躍も楽しみのひとつです。大の里関は石川県出身ということで、ますます応援したくなります。
二所ノ関部屋は阿見町にありながら、最寄り駅は常磐線の「ひたち野うしく駅」です。部屋ができてから、ひたち野うしく地区では力士など部屋の関係者に街でたびたび遭遇するようになりました。
力士は鬢(びん)付け油をつけているので、すれ違ったら、椿油のよい匂いがします。たまに、力士の姿は見えないのに、椿油の香りがして、お相撲さんが通ったのだろうな、と思うこともあります。
力士が行き交い、華やぐ街
いまは三月場所で、大阪でみなさん頑張っていますが、場所が終われば帰ってくるので、また、ひたち野うしくではお相撲さんを見ることができるでしょう。
相撲部屋ができることで、こんなに街の雰囲気が良くなるものかと思います。若い力士が歩いていたり、自転車で通り過ぎるだけで、街が華やぎます。阿見町と牛久市の境目にあり、新興住宅地であるひたち野うしくの端にある部屋は、ともすれば新しさと整然としたきれいさはあるけれども、どこか味気なかったひたち野うしくに、思わぬ魅力を与えてくれたと思います。
部屋ができたのはコロナ禍の真っ最中でしたので、コロナ禍が一応の収束をみたこれからは、部屋の見学や部屋と住民との交流が行われるものと期待したいと思います。
お相撲さんが行き交う街は華やぎ、いろいろな人が集まり、にぎやかになるとよいですね。部屋が長く続いてゆけば、たとえば部屋出身の元力士がちゃんこ鍋屋さんを開いたりすることもあるのでは…とか、楽しい想像がふくらみます。
二所ノ関部屋応援しています!
ごきげんよう。
草々
(散歩好きの文明批評家)