日曜日, 2月 22, 2026
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外来魚ハクレンを中華で食べる!《医療通訳のつぶやき》5

【コラム・松永悠】仕事のとき、重病に苦しむ患者の対応をしなければならない反面、オフのときの自分は「楽しく、おいしく」をモットーにしています。新年早々、大変おいしいイベントに参加してきました。今人気の四川料理「麻辣十食」(つくば市天久保)が会場となって、霞ケ浦で獲れる特定外来種ハクレン、アメリカナマズを食材とした試食会が開かれたのです。

ご存知の方も多いと思いますが、数十年前、霞ケ浦や周辺水系に食用として持ち込まれたアメリカナマズやハクレンが逃げ出してしまった結果、驚異的な適応力によって霞ケ浦にすみ着いて、繁殖し続けてきました。今では、在来種を脅かす特定外来種として迷惑な存在になっています。

漁協や周辺住民はあの手この手を考えたものの、決まったパターンの料理法しか思いつかず、好んで食べる人も少ないそうです。しかし、中国や東南アジアでは、ナマズもハクレンも代表的な淡水魚で、おいしい魚として知られています。

初めて外来魚の問題を耳にしたのは2022年ごろでした。有志の仲間と一緒に、実際釣りに行ったり、自宅で調理したり、さらに東京の中華料理店でナマズイベントを実験的に企画しました。なかなか反響が良く、「想像した臭みもなく、淡白な白身魚で、中華の味付けも新鮮でおいしい」と、皆さんが驚きます。

北京で生まれ育って、淡水魚を当たり前のように食べてきた私にとって、これは驚きではなく、当たり前のことですが…。

環境問題を中華料理で解決?

特定外来種問題に強い関心を抱いているのは私だけじゃありません。活用法を見つけたいと考える方が他にもいらっしゃいました。漁師さん、麻辣十食、主催者の素晴らしい連携プレーによって、今回の「霞ケ浦を食す」イベントが開催されました。しかもバージョンアップして、ハクレンまで登場しています。

ハクレンは成長すると1メートルを超える淡水魚で、頭から尻尾まで利用できます。上の写真は「沸騰水煮魚」という有名な四川料理です。「水煮」ですが、仕上げにたっぷりの「沸騰」した油をかけるので、この名前になっています。

油をどの程度熱するか、シェフが油の泡を見て、手を当て、鍋の上の温度を確かめてから、かけるタイミングを見極めます。温度計もなければ時間も計りせん、長年の勘だけが頼りです。

40名いるお客さんの前で、巨大なやかんで油を熱していき、あらかじめ豆やモヤシやハクレンを入れた巨大ボールの中に、じゃ~~っと油をかけていきます。迫力いっぱいの調理に、一同大盛り上がりでした。

見た目は辛そうですが、実は唐辛子にもいろいろ種類があって、この中に入っているのは主に香り担当です。熱した油によって食欲をそそる香りが立ち、柔らかく煮えたハクレンを何杯もおかわりした方もいたほど大人気でした。イベントは絶賛の嵐で終わりました。

おいしいものとの新たな出会いだけでなく、明るい未来も見えた気がしました。茨城の環境問題を中華の力で解決する日もそう遠くないかもしれませんね。(医療通訳)

<参考> 医療通訳の相談は松永rencongkuan@icloud.comまで。

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