土浦の師走の風物詩、水郷桜イルミネーション(同推進委員会主催)が1日、霞ケ浦湖畔の同市大岩田、霞ケ浦総合公園オランダ型風車前広場で始まった。青、ピンク、緑、黄色などのLED約22万1000球が点灯し、土浦が誇る花火、桜、霞ケ浦、ハス田などがイルミネーションで浮かび上がった。
高さ25メートル、直径20メートルの巨大な風車の羽根が回転する「風車イルミネーション」は日本最大級になる。「花火イルミネーション」は花火が打ち上がる様子を再現している。今年は新たに、市産業文化事業団職員が約3カ月かけて手作りした「竹まりあかり」が初めて設置された。竹ひごをまりのように編んで組み上げ、中心から温かい光を放つ。
1日催された点灯式で同推進委員会共同代表の大山直樹さんは「水郷桜イルミネーションは、コロナ禍でも灯し続けた。土浦の希望の光」だなどと話した。安藤真理子市長は「市民と企業、市の協働のまちづくりの代表となる事業となっている」などとあいさつした。
点灯式には大勢の市民らが訪れ、点灯の瞬間を待った。午後5時17分、カウントダウンの合図で点灯すると、会場から「わーっ」という大きな歓声が上がり、写真を撮ったり、光のトンネルの中を散策する家族連れの姿が見られた。
ママ友に誘われ4家族計11人で訪れた市内に住む40代女性は「土浦に住んでいるが、初めて来た。きれい」と話した。阿見町に住む大学1年の女性は「毎年、点灯式を見に来ている。きらきらして、楽しい」などと話していた。
同イルミネーションは今年で12回目。市民と企業有志でつくる同推進委員会が企画、運営し、市の補助金約600万円のほか、企業・団体からの協賛金約350万円の計約950万円で運営している。来年1月14日までの午後5時から9時まで点灯する。
翌2日夕方には、土浦駅西口広場から亀城モールまでを10万球を超えるイルミネーションで装飾する第31回土浦ウインターフェスティバルが催される。同フェスティバルは1月31日まで。