つくば市茎崎地区の住宅団地、森の里で、自治会(倉本茂樹会長)主催の文化祭が26日始まった。親睦を深めることを目的に、住民自身がコツコツ作った作品計約800点を展示している。2015年に始まり、コロナ禍の20年は中止となったが、今年で8回目となる。
帽子やドレスを着せた西洋人形、タペストリー、切った布で絵を描く裂画(きれが)、再生紙の紙テープで編んだかごやバッグ、絵手紙など手工芸品のほか、近くを流れる谷田川の土手で撮影したユリカモメとオオバンの戦いを捉えた写真など出展者200人による約800点が展示されている。
ビーズアクセサリー約100点を出展した渡部喜美子さん(76)は「細かな作業だけど飽きることはない」と制作を楽しんでいる様子。
目を引くのが70代の女性が趣味で続けているという木彫りの仏像4体で、表情は優しく温かみを感じさせる。身長35センチの大黒天は製作に3年、15センチのわらべ地蔵は半年を費やしたという。

文化祭を主導する吉田敏文化部長(75)は「毎年1カ月前に自治会広報紙『森の里だより』で出展を呼び掛けているが、出展者が途切れることはない。文化祭に出そうとコツコツと制作してくれているではないか」と笑顔で話した。
自治会の夏祭りで毎年会場を盛り上げているサークル「よさこいソーラン」のメンバーたちが、会場の玄関ホールに喫茶コーナーを設置。好みでコーヒー、紅茶、抹茶が選べることもあり、楽しげに交流する女性たちの姿が見られた。
倉本自治会長(81)は「文化祭をスタートさせて2、3年は展示期間を3日にしていた。ところが他の地域から見にきてくれて『えっ、もう終わったの』と言われることが多くなって会期を1週間にした」と話してくれた。(橋立多美)

◆文化祭は12月2日(土)まで。つくば市森の里、森の里自治会公会堂で開催。時間は午前10時から午後3時まで。入場無料。