任期満了に伴う土浦市長選は22日投票が行われ、同日午後7時から同市大岩田、水郷体育館(霞ケ浦文化体育会館)で即日開票の結果、現職の安藤真理子氏(62)=無所属、自民・公明推薦=が、新人で家庭教師の小野勉氏(61)=無所属=を破り、2期目の当選が決まった。女性市長が2期目を務めるのは県内で初めて。
当日有権者数は11万7034人、投票率は28.84%で、2006年の市町村合併以降、過去最低だった2015年の28.42%に次いで過去2番目に低い投票率となった。
【土浦市長選】(選管確定)
当 29,598 安藤真理子氏
3,610 小野勉氏
安藤真理子 62 市長 無現②
【略歴】土浦出身、土浦二高、成城大学短期大学部卒。会社勤めの後、介護福祉会社を経営、市議2期、県議2期、市長1期。大町
【公約】①TX土浦駅延伸の早期実現②給食費無償化、産前産後の生活支援体制の充実など子育て支援の充実③土浦スマートインターチェンジ新設の早期実現
「前進させる新しい市政を」知事ら祝辞
同市下高津、安藤氏の選挙事務所には大井川和彦知事、国光あやの、青山大人衆院議員、伊沢勝徳、八島功男県議ら、国会議員、市町村長、県議と、地元市議らが勢ぞろいし、開票を待った。
午後7時36分、1回目の開票速報で当選確実が伝えられると大きな拍手と歓声が起こった。
祝賀会では、国会議員、市長、県議らが次々と壇上に立ち、大井川知事は「1期目は遠慮がちだったと聞いた。2期目は土浦を前進させる新しい市政を遠慮なく進めていただきたい。県からもしっかりバックアップしたい」などと話した。
安藤氏は「大変難しい選挙だった。応援してくれた皆さんの一票の重みを受け止めて、皆さんが誇りに思える土浦のために全力で走っていきたい」などと述べ、花束贈呈などを受けた。

祝賀会後、記者団の質問に答えて、安藤氏は「大変難しい選挙だった。無投票当選だと思っていた人もおり、政策を訴える前に『選挙に行ってください』とお願いする選挙になった」と振り返った。
県内で、女性初の2期目の市長になることについては「女性初を意識したわけではなく、女性初は後から付いてくることだが、これからの女性のためにも大切なことだと思う」と述べた。今後の政策については「TX県内延伸と常磐道スマートインターチェンジを1日も早く事業化して、皆に喜んでもらって、若い人たちが誇りの持てる土浦にしていきたい」と強調した。(鈴木宏子、柴田大輔)