甲子園で開催中の第105回全国高校野球選手権は16日、3回戦の第4試合で県代表の土浦日大が登場。10-6の逆転勝ちで仙台松戸(千葉)との「常磐線ダービー」を制し、ベスト8に進出した。土浦市小松ケ丘の土浦日大高校ではパブリックビューイング(PV)が催され、スクリーンに映る白球の行方に生徒ら約120人が一喜一憂した。

県大会決勝や甲子園1回戦などに続き、またも土浦日大の集中打が逆転勝利を引き寄せた。6点を先行された3回、1番からの好打順を迎え、まずは中本佳吾、太刀川幸輝、後藤陽人の3連打で無死満塁。4番・香取蒼太の左前打で1点を返し、5番・松田陽斗の打球は敵失を誘い2者生還。6番・鈴木大和の打球はセカンドへの内野安打だが、ボールが野手のグラブをはじき、ファウルグラウンドにこぼれたのを見て、2人目の走者松田も本塁へ突入。一挙5点を挙げ、1点差へ詰め寄った。
4回には中本が四球を選び、後藤が内野安打で2死一・二塁。ここで投手交代があり、2人目の梅澤翔大から香取が左前適時打を放ち、6-6の同点とした。
そして5回。先頭の鈴木が左前打、8番・大井駿一郎が死球、9番・藤本士生が左前打で1死満塁。2死後、太刀川の死球で押し出しの1点を加え、ついに逆転に成功。後藤の左前適時打で2点を追加、9-6と3点差をつける。
8回には鈴木と7番 塚原歩生真の連続安打に大井の四球で2死満塁、藤本の中前適時打でさらに1点を加えた。
投手陣は専大松戸打線の選球眼の良さや、機動力を生かした攻撃を受け後手に回り、先発の小森勇凛は0回2/3、2人目の伊藤彩斗は2回0/3と早々とマウンドを去ったが、3人目の藤本が3回途中から9回までを5安打無失点に抑える活躍。エースの貫禄を見せた。
気持ちが一つに
PVで観戦した土浦日大の中島駿介さん(3年)は藤本のクラスメート。「教室にいるときの穏やかな姿とは違って、迫力あるピッチングが見られた。ここまで来たら優勝してほしい。たくさんの人が応援しているので、その気持ちを背負って頑張ってほしい」と話した。
東海林一輝さん(2年)は「こういう機会はなかなかない。野球部と気持ちが一つになって応援に力が入った。先に失点してみんな気持ちが沈んだが、ヒットをつないで5点を取ってくれたところがすごかった。次の試合も頑張ってほしい」と期待を込めた。
台風の影響で新幹線が動かず、甲子園へ行くのを断念してPVに来たという堀田恵美子さん(54)と雪斗さん(3年)親子は「現地で応援できず残念だが、こういう場所で応援できたのも良かった。勝ってくれたので次は甲子園へ行って応援できる」と、楽しみが増えた様子だ。
次の準々決勝は19日、第2試合で八戸学院光星と対戦する。(池田充雄)