全国有数のワカサギ産地、霞ケ浦・北浦で21日、ワカサギ漁が解禁となった。解禁日の1隻あたりの平均漁獲量は、霞ケ浦が9.8キロと昨年の18.6キロから半減した。北浦は4.5キロと昨年の2.3キロのほぼ2倍となったが、全体として昨年の解禁日の半分の漁獲量にとどまった。
霞ケ浦・北浦のワカサギ漁獲量は低迷を続けており、昨年は年間17トンと過去20年間で最低だった。12月末まで行われる今年のワカサギ漁の見通しについて県霞ケ浦北浦水産事務所は「(現時点で)予測できない」としている。
解禁日当日の操業は、霞ケ浦が107隻(昨年は119隻)、北浦が16隻(同17隻)が出漁した。今年も各漁港を午前3時に出航し、朝5時頃まで、動力船の後方に網をいれて水中を引くトロール漁を行った。
毎年漁に出ている土浦市沖宿、常盤商店の常盤剛士さんは「過去20、30年で最低だった、3人で行って獲れたのは18キロ。こんなに少なかったことはない。大きさも3センチくらいと小さかった。原因は気候や人為的な問題を含め複合的なものではないか」と語る。
ワカサギは1995年に「茨城県の淡水魚」に選定された県を代表する魚。明治時代から、自然の風を推進力に使う帆引き船により漁獲されていたが、1960年後半頃からトロール漁に変わっていった。現在の帆引き船は全て観光用だ。
ワカサギが生息する全国の湖沼の中で、霞ケ浦・北浦は比較的温暖なことから成長が早い。特に夏にワカサギ漁ができる湖沼は全国でも珍しく、夏に獲れるワカサギは「ナツワカ」という愛称が付いている。ナツワカは1年で最も脂がのり、必須脂肪酸のEPAやDHA、カルシウムなどの栄養が豊富だ。骨も柔らかいため、天ぷらや唐揚げにして丸ごと食べられるという。(榎田智司)

◆霞ケ浦・北浦の魚が購入できる土浦市内の店は▽タイヨー土浦店(東真鍋)▽田中屋川魚店(川口)▽JA農産物直売所サンフレッシュはすの里(木田余)▽出羽屋イオン土浦店(上高津)▽佃屋(生田町)▽小松屋食品(大和町)▽箕輪名産店(大和町)▽出羽屋ピアタウン店(真鍋新町)▽出羽屋土浦駅ビルペルチ店(有明)▽常磐商店(沖宿町)