TXつくば地下駅(つくば市吾妻20街区)上の社有地に商業ビルなどを建てる準備をしてきた大和ハウス工業(本社・大阪市)は、建設準備が整ったことから、6月1日から工事に着手する。30日午前には、五十嵐立青つくば市長、高吉忠広大和ハウス執行役員、八友明彦同社茨城支社長らが出席し、同街区の建設現場で地鎮祭が行われた。
商業ビル:16店とオフィスが入居
5階建ての商業ビル(名称は「ディールつくば」、延床面積1万188平方メートル)、4階建ての新茨城支社ビル(同3337平方メートル)、5階建ての駐車場(同7403平方メートル、353台収容可)から成る駅前複合施設が建設されるのは、中央通りと市立吾妻小に挟まれた場所。これまで駐車場だった用地は7639平方メートル(2315坪)あり、つくば駅周辺では超一等地。
八友支社長によると、商業ビル(南棟)の1~2階には、飲食店、クリニック、フィトネスクラブなど16店が入り、3~5階はオフィス用スペースになる。このビルには、つくば駅の地下コンコースから雨に濡れずに中に入れるよう、地下階~地上2階をつなぐエレベーターが設置される。
支社ビル:グループ従業員が勤務
現在の茨城支社(つくば市東新井)は西大通りと南大通りがぶつかる角にあるが、新支社ビルが完成した後、つくば駅前に引っ越す。茨城支社が入る北棟には、大和ハウスのほか、大和リビング、大和ハウスリフォームなどグループの5社も入居する予定で、約240人の従業員が勤務する場所になるという。
商業ビルと新支社ビルは2024年9月末までに完成させ、同年10月にオープンする予定。駐車場棟はすでに着工しており、今年11月末に完成する。商業ビル、新支社ビルが完成するまでは工事用車両の駐車場所に使うという。一般車両が使えるようになるのは、2つのビルがオープンする24年10月からになる。
大和ハウスグループは、戸建てやマンションなどの住宅、ショッピングセンターやビジネスホテルなどの商業施設、工場や物流施設などの事業施設を手掛けている。つくば市内では、研究学園駅前のショッピングモール「イーアスつくば」を運営するなど存在感が大きい。つくば駅周辺では、トナリエクレオ前の商業ビル「BiVi」や中央通り沿いの「ダイワロイネットホテルつくば」を運営している。