つくば市桜が丘の水彩画家、佐々木量代さん(73)が、自宅近くの住宅団地内に、貸しギャラリー「アート・スペース コリーヌ」を建て、個展「樹々たちのざわめき」を14日まで開催している。
これまで描きためた自身の作品を展示したり、地域の人が作品を発表する場に使ってほしいと、自宅近くの空き地を購入しギャラリーを建築、コロナ禍の昨年6月、オープンさせた。
ギャラリーは平屋建て、展示スペースは約25平方メートル、ほかにアトリエや収納スペースがある。
オープン後の昨年は、自身の個展や、自身が主宰する水彩画教室受講生の作品展を開くなどした。「知られてない」ため、まだ一般の利用はあまりないという。
普段は水彩画教室を開いているほか、常時、自身の作品を入れ替えながら展示しており、佐々木さんは「気軽に立ち寄ってほしい」と話す。
佐々木さんは福島県相馬市出身。南フランスの農村風景を描いた筑西市出身の水彩画家、柳田昭(1948-2012)に師事し、2012年、武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業。現在、現代美術家協会や水彩画連盟に所属する。風景、花、樹木、静物などをモチーフに創作活動を続け、個展やグループ展を開いている。
貸しギャラリーについて「地域の高齢化が進み、絵を見る機会が遠のいていると思うので、発表したい方々に利用してもらって、気軽に立ち寄れる場所になれば」と話す。
開催中の「樹々たちのざわめき」で展示されているのは、大木のごつごつした根っこや、枯れ葉、冬枯れの樹木などをモチーフにした作品など。ハガキほどの大きさから縦横1.5メートルほどの大作まで約30点が展示されている。
◆貸しギャラリー「アート・スペース コリーヌ」はつくば市桜が丘15-4。問い合わせは電話029-876-0080。詳しくは同ギャラリーのホームページへ。