金曜日, 4月 4, 2025
ホームスポーツ女子フルは松村幸栄が大会新で初V かすみがうらマラソン

女子フルは松村幸栄が大会新で初V かすみがうらマラソン

第33回かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2023(土浦市など主催)は16日、土浦市川口の川口運動公園J:COMフィールド土浦を発着点に開催された。フルマラソン、10マイル(約16キロ)、5キロの各部門と同時開催のウオーキングを合わせ1万4056人がエントリーし、春の日差しの中で健脚を競った。

女子フルマラソンは、松村幸栄(34=コモディイイダ)が2時間39分17秒の大会新記録で初優勝した。ゴール後、「優勝は久しぶり。記録を塗り替えたことに自信を持ち、夏や冬に挑みたい」と第一声。かすみがうらは初参加で、コースを走るのも初めて。「前半はアップダウンが多いので、行きたい気持ちを我慢して足を貯めて、湖面が見えた25キロ過ぎから気持ちを切り替えた」。20メートルほどの差でトップを走っていたのは、大会3連覇中の藤沢舞(48=札幌エクセルAC)。30キロ過ぎで追い越すと、さらにエンジンをかけた。

フルマラソン女子、松村幸栄のフィニッシュ

スタート時は厚い雲に覆われていた空も、20キロくらいから日差しが出て気温も上昇。「コースには日陰がないので、給水ポイントごとに体に水をかけてしのぎ、優勝者特典のシドニーマラソン派遣を目の前にぶら下げて、気持ちを振るい立たせた」という。今年はここまで月1回のペースでフルマラソンに参加。「常にベストを出せるよう、自分の弱い部分と向き合いながら、苦しいところでもう一度踏ん張れる走りをしていきたい」と挑戦を続けている。

男子は独走でベンジャミン

男子フルマラソンは、ケニア出身のガンドゥ・ベンジャミン(31=栃木県陸上競技協会)が2時間14分56秒で優勝。大会記録(2時間14分20秒)まで36秒差。2キロ付近でトップグループを抜け出し、独走状態に入った。「かすみがうらは初めて。沿道の人たちがすごくいい応援をしてくれて盛り上がった」

フルマラソン男子、ガンドゥ・ベンジャミンのフィニッシュ

日本大学出身、4年時の箱根駅伝では2区の区間賞に輝いた。会社員や地域おこし協力隊員などを経て、今は壬生町役場スポーツ振興課で子どもたちの指導に携わる。昨年の第7回水戸黄門漫遊マラソンでは2時間18分2秒の大会新記録で優勝した。今季の目標としては、来年の東京マラソンで2時間8分を出したいという。

準優勝は牛久市在住の柴田拓真(28歳=小森コーポレーション)。「練習の一環として参加し、予定通りのレースができた」と、目標タイムを上回る2時間19分50秒を達成。コースの後半は練習でもよく走っていて馴染みがあったそうだ。北海道出身で、平成国際大学の2・3年時に箱根駅伝出場。来年のニューイヤー駅伝では好成績を出してチームに貢献したいと話す。(池田充雄)

フルマラソンのスタート=土浦市川口

その他各部門の優勝者は次の通り。
▽10マイル男子 赤津勇進(21=駒澤大学)48分07秒▽10マイル女子 梅木優子(21=拓殖大学)58分02秒▽5キロ男子 相馬一生(28=新潟県FREERUN)15分41秒▽5キロ女子 松本恭子(52=千葉県)18分04秒▽フルマラソン男子ブラインド 堀越信司(34=大阪府NTT西日本)2時間26分21秒▽フルマラソン女子ブラインド 道下美里(46=福岡県三井住友海上)3時間09分00秒

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