つくば市は15日、同日昼に市内の中学校に提供された学校給食に、金属片の異物が混入していたと発表した。児童や生徒などの健康被害は報告されてないという。
市教育局健康教育課によると、同日午後0時20分ごろ、市内の中学校で、校長が給食の安全性を検査する「検食」のため、メニューの一つのポテトグラタンを食べたところ、口の中で違和感を感じた。確認したところ、長さ約6ミリ、直径1ミリ未満のホッチキスの針のような金属片が混入していることが確認された。
給食センター職員が異物を確認し、この日グラタンが提供された市立幼稚園3園、小学校4校、中学校3校にグラタンを食べないよう連絡した。
中学校2校は食べる前だったことからグラタンをすべて回収できたが、幼稚園3園と小学校4校、中学校1校はすでに食べてしまっていた。
ポテトグラタンは長さ7センチほどの楕円形の容器に入っていた。給食センターで調理したものではなく、納入業者から納入されたポテトカップグラタンというメニューだという。このグラタンは同日、計約2549食提供された。
異物混入を受け、給食センター所長は同日、納入業者に異物の混入経路を解明するよう指示した。今後は、保健所の立ち入り後、異物の調査分析を実施するとしている。