土浦市の経済3団体(商工会議所、観光協会、商店街連合会)主催による新年賀詞交歓会が6日夜、市内のホテルマロウド筑波で開かれた。コロナ禍が収まっていないこともあり、出席者はコロナ前の約300人に比べると抑えられ、約180人が参加。市長、国会議員、県会議員ら来賓のあいさつを聞いたあと、2段重ね弁当の食事を交えながらの懇親を楽しんだ。
「普通に考えたら土浦延伸」情報
土浦恒例の大型新年会は、土浦鳶職(とびしょく)組合の祝木遣(きやり)唄でスタート。
3団体を代表して中川喜久治土浦商工会議所会頭があいさつ、「10年、20年先を見据えた市の発展には、常磐線のさらなる利便性の向上、つくばエクスプレス(TX)の土浦延伸、常磐高速道のスマートIC設置(桜土浦ICと土浦北ICの間)などのインフラ整備が重要だ」とし、県によるTX延伸先選定が進んでいることを挙げ、「これは昨年の最大のニュースだった」と述べた。
この発言を受け、安藤真理子土浦市長は「オール土浦でTX土浦延伸を(県に)働きかけている。署名活動をしていて、若い人がこの問題に関心が強いことがわかった。土浦延伸は土浦市にとって最大の悲願であり、実現に向け最後まで活動を進めたい」と、力が入った。
また、国会議員で最初にあいさつした国光あやの衆院議員(茨城6区、小選挙区)は「県は2月にも延伸先を決めるが、県幹部から『普通に考えたら、まあ、土浦なのだ』との言質を得ている。(県内延伸は)国の審議会にかけられるので、(工事費用を)国もしっかり分担することになる」と、土浦延伸の可能性を強く示唆した。
市議、次の選挙で3分の1交替?
ほかの国会議員は、青山大人衆院議員(茨城6区、比例)、上月良祐参院議員(茨城区)、小沼巧参院議員(同)、加藤明良参院議員(同)、堂込麻紀子参院議員(同)があいさつ。続いて、昨年12月の茨城県議選で無投票再選された土浦市区の伊沢勝徳県議、八島功男県議、高橋直子県議がお礼の言葉を述べた。
土浦市では、今春に市議選挙、今秋には市長選挙がある。安藤現市長、24現市議は次の選挙にどう臨むのかまだ明らかにしていないが、挑戦者のうわさも含め、あちこちで情報交換が盛んに行われた。市政情報に強い現市議、元市議の話によると、現市議の3分の1ぐらいは立候補を見送る可能性が強く、市議会は高齢市議を中心に世代交代が進みそうだ。
つくば市と市商工会、筑波大など6団体・法人主催によるつくば市の賀詞交歓会はコロナ禍を心配して中止された。来賓として出席した桜井姚つくば市商工会会長に現在の関心事を聞いたところ、「土浦学園線沿いの警察署があった所に商工会会館をつくってほしいと、つくば市長に言っているのだが、反応が鈍い」と、市政に不満を述べた。(岩田大志)