木曜日, 3月 30, 2023
ホーム つくば 魅惑の森にスポーツコート つくばインターナショナルスクール、ロボッツ招き落成式

魅惑の森にスポーツコート つくばインターナショナルスクール、ロボッツ招き落成式

学校法人つくばグローバルアカデミー(つくば市上郷、加納正仁理事長)の運営するつくばインターナショナルスクール(TIS、クロフォード・シェイニー校長)に屋外スポーツコートが完成し、3日、プロバスケットボールの茨城ロボッツ(水戸市)に胸を借りるミニゲームで落成を祝った。

スポーツコートは、平地林の中に開かれた学校の、さらに裏手に接する森の中に、約1360平方メートル(バスケットコート2面分)の広さで設けられた。ことし創設30周年を迎える同校が、総工費約6000万円をかけ建設した。「回りの木は1本も伐らないようお願いして工事を進めてきた」とシェイニー校長。

四周を木々が取り囲む環境の中、フェンスで仕切られたコートは、コンクリート舗装された地面に特殊なパネル式フロア材を敷き詰めている。2対のバスケットボールゴール、1対のフットサルゴールが設置された。従来は土のグラウンドで運動をしていたが、今後体育の授業はこのコートが主に利用されるそう。

学校は3日、秋の文化祭の開催中。「魅惑の森」がテーマで、全校生徒300人が森の妖精などに扮する仮装をし、保護者らとコートに集合。学校関係者や工事関係者らと落成式に臨んだ。

この日のゲストは、保護者つながりで招いた茨城ロボッツのリチャード・グレスマン監督(44)と選手たち。2022-23シーズン期待の新戦力、鍵冨太雅選手(23)もお祝いに駆けつけた。落成式でグレスマン監督は、生徒たちに向かい「多くの人の情熱でこのコートが出来た。これからは皆さんが情熱をぶつけていく番」と熱弁をふるって喝采を浴びた。

色づき始めた森に囲まれたコートでバスケットボールのミニゲームが展開された=同

ミニゲームはTISのバスケットボール部員が、鍵冨選手ほかロボッツのユースチームのメンバーと対戦。盛り上がる全校応援を受けて、熱戦を展開した。この日2ゴールした11年生(高校2年に当たる)のチャッドリー龍介さんは「手加減してくれているのが分かったけど、ゴールを決められてすごくうれしい」と声を弾ませた。

TISは2008年に学校を現在地に移転、小中高の一貫教育を行っている。2011年に国際バカロレアプライマリーイヤープログラム(PYP)の認定校、17年に国際バカロレアDP課程実施校に認定され、18年にはインターナショナルスクール協議会(CIS)の認定を取得した。「卒業すれば国内はもとより世界中の大学に入れる資格を持つことになる」(加納理事長)といい、国際化のなか東京近県からも入学希望者が集まる人気校になっている。(相澤冬樹)

guest
名誉棄損、業務妨害、差別助長等の恐れがあると判断したコメントは削除します。
NEWSつくばは、つくば、土浦市の読者を対象に新たに、認定コメンテーター制度を設けます。登録受け付け中です。

0 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー

注目の記事

最近のコメント

最新記事

音楽家たちに発表の場を つくばのカフェで演奏会

カフェやレストランなどを使って音楽家が発表する場をつくりたいと、つくば市内で飲食店を経営する飯泉智弥さん(49)が音頭をとり、同市竹園の商業施設、ヨークベニマルタウン内のエヌズ カフェ(N's Café)で20日、家族連れや関係者を招いたミニコンサートが開かれた。 飯泉さんは2017年に、小学1年生から大学生までの「筑波ジュニアオーケストラ」の立ち上げに尽力した(2017年10月27日)。21年にはつくば駅前の商業施設トナリエつくばスクエア・クレオに地元の音楽愛好家たちのためストリートピアノ「つくぴあ」を設置した。 その後、ストリートピアノの利用者たちの間から、定期的な音楽会をやってみようという声が上がったという。 飯泉さんは、どんな形で開催できるか、まずは試しにやってみようと、自らがオーナーとなっているカフェをプレ・イベントの開催会場とした。 店内のどの場所で演奏するか探りながら、当日はカフェの中央にステージを作った。来店客は、テーブルに座って食事をしながら音楽を聞く形になった。

3回目の桜《短いおはなし》13

【ノベル・伊東葎花】 早春の公園。青空に映える満開の桜。 私は公園のベンチに座って、砂遊びをする息子を見ていた。 「見事に咲きましたなあ」 隣に座る老人が話しかけてきた。 老人は、息子を見ながら言った。

数センチの隆起や沈下を面で可視化 「地殻変動の地図」公開

国土地理院 人工衛星データを解析 国土地理院(つくば市北郷)は28日、日本全国の大地の動きを可視化する「地殻変動の地図」を公開した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する陸域観測技術衛星2号「だいち2号」の観測データ8年分を用いて作成された変動分布図で、地形のわずかな隆起や沈下を彩色によって分かりやすくとらえられるようにした。 公開された全国地殻変動分布図は「地理院地図/GSI Maps」により一般にも簡単にアクセスし閲覧できる。 地殻変動分布は「だいち2号」の合成開口レーダー、SAR(Synthetic Aperture Radar)技術によって得られた。人工衛星から地表に向けて電波を照射し、戻ってきた電波を受信し、往復にかかる時間により地表までの距離を面的に観測するセンサーの一種。人工衛星では、地球を周回しながら同一地点に異なる方向から電波を2回、照射し観測することで、大きな開口を持ったアンテナと同様な解像度を得る。 微小な地形の変化を正確に読み取るには、統計的処理のために大量のデータが求められた。2014年8月から8年以上の観測データを得て、時系列解析を行った。国土地理院宇宙測地課、佐藤雄大課長によれば、衛星からの撮影は約1500回に及び、画像枚数にして6400枚のデータを得たという。

仕様書不備で落札決定取り消し つくば市

つくば市が3日に開札を実施した同市佐地区と上菅間地区2カ所にある生活排水路浄化施設の維持管理業務の一般競争入札で、同市は28日、業務委託の仕様書の中で、汚泥の処分方法を「産業廃棄物として処分する」など明記すべきところを明記していなかったとして、落札者の決定を取り消し、入札を不調にしたと発表した。 市環境保全課によると業務委託の内容は、2カ所の浄化施設を今年4月から来年3月までの1年間、維持管理点検し、汚泥を清掃し処理するなどの業務で、2月10日に一般競争入札が告示された。予定価格は約276万円で、3者が入札に参加。今月3日に開札が行われ、落札業者が決定していたが、28日までに仕様書の記載内容に不備が確認されたとして、落札者の決定を取り消す。 今後の対応について同課は、入札業者に事情を説明すると共に、4月以降の業務について、数カ月間は随意契約とし、その間に入札の準備を進めて、改めて入札を実施するとしている。 再発防止策として、仕様書を作成する際は複数名により記載内容の確認を徹底し、適正な仕様書を作成することで再発防止に努めますとしている。

記事データベースで過去の記事を見る