コンピューターゲームやビデオゲームによる「e モータースポーツ」を体験できる施設「AREA298(エリア・ツクバ)」が26日、つくばにオープンする。会員登録すれば無料で利用できる。施設を地域に開放することで、世界で約1億人の利用者がいるとされるeスポーツを通じた街づくりと、車好きの裾野を広げる試みだ。
手掛けるのは茨城トヨペット(本社・水戸市)で、スポーツカーブランド店、GR Garageつくば(つくば市学園の森)内に展開する。常設施設としては県内2例目となる。
施設には、ドライビングシミュレーションゲーム「グランツーリスモ」に対応した6台の機器が設置され、国体予選などのeスポーツ大会参加に向けたトレーニングやプロレーサーによるドライビングレッスン、子どもや高齢者を対象とした運転体験など、さまざまな目的に応じた利用ができる。

本県では2019年の「いきいき茨城ゆめ国体」で、国体史上初めてeスポーツ大会が開催された。これをきっかけに県は2020年、新たな産業創造を目指し、産学官による「いばらきeスポーツ産業創造プロジェクト」(会長・幡谷俊一郎茨城トヨペット社長)を発足させている。
28日には予選大会
県内では、アプリシエイト(水戸市、和田幸哉社長)が今年2月、水戸駅前にe モータースポーツ体験施設「AREA310(エリア・ミト)」を開設。今後はAREA298とタイアップした大会が、毎年1月に開催される予定だ。28日には、全国都道府県対抗eスポーツ選手権2022 TOCHIGIの予選会場にAREA298が使用され、来場者は場内のモニターを通じて熱戦を観戦できる。
GR Garageつくばの石川一郎店長(48)は「事故の心配をすることなく、本格的なドライビング体験を子どもから年配の方まで楽しめる」とアピール。「多くの方に競技の楽しさとともに、車の魅力を知っていただくことで、将来はeスポーツを通じた地域活性化につなげたい」と思いを語った。(柴田大輔)
◆AREA298(つくば市学園の森3の2、電話029-859-5586)、営業時間は午前10時~午後6時。ホームページはこちら