第104回全国高校野球選手権茨城大会は13日、5球場で2回戦11試合が行われた。つくば・土浦勢ではノーブルホームスタジアム水戸(水戸市民球場)に今春準優勝のつくば秀英が登場、水戸一と対戦し2−1で勝利した。J:COMスタジアム土浦の土浦日大 – 鹿島は雨のため中止、順延となった。

つくば秀英は初回、水戸一野口の立ち上がりを攻め本城、谷山の連打で出塁すると銘苅がバントで送り棚井の右犠飛で先制した。2回に同点とされるが、5回には一死一、三塁のチャンスに今度は谷山の右犠飛で武田が勝ち越しのホームイン。これが決勝点となった
投げては先発塚越が5回1失点の好投、6回、7回は2番手五十嵐がランナーを出しながら「バックを信頼して投げた」と話した通りダブルプレーでピンチをしのぎ8回から棚井にリレー。棚井は9回無死一、三塁のピンチを迎えたが最後は1ゴロで打ち取った。
先発の塚越は「初戦で緊張したが出来は良かった。夏の大会は普段とは雰囲気が違って相手の応援を力に変え、味方の応援が力になった」と話した。
県下屈指の伝統校、水戸一のお膝元での開催とあってスタンドには多くのファンが詰めかけ、完全アウエーの中行われた。コロナ禍でできなかった全校応援が今大会から認められ、両校応援団、チアリーダー、ブラスバンドが応援席に陣取った。声出し応援こそできないものの、つくば秀英も負けずにドラム、手拍子で応援した。
応援団の大竹敦子さん、高島葵さんは、昨夏の引退試合で応援をして以来の実戦。「慣れないことがあるがだんだん流れをつかんで出来るようになった」と話し、チアリーダーの井上智香さんは「初めての夏の大会の応援にめちゃくちゃ楽しい」と笑顔を見せた。3回戦は17日に東洋大牛久と対戦する。(高橋浩一)
つくば秀英・森田健文監督の話「夏の大会は硬くなるのは予想できた。水戸一高は一回戦を勝ってきているので勢いを感じた。投手継投も想定内で守備で粘れたのが勝因。春の関東大会を経験して落ち着いてやれるようになった。自分たちで流れをつかんでいけるようにしたい」