11日、キュート1階
筑波大生が運営する古着店「リリー・オブ・ザ・バレイ(Lily of the valley)」が11日、つくば駅前の商業施設キュート1階に再オープンする。昨年12月から今年2月、同市のチャレンジショップ事業(21年12月3日付)で出店したのに続き2度目の出店となる。
筑波大学理工学群社会工学類3年の岡本萌実さん(20)が代表を務める。「昨日より、ちょっぴりおしゃれに」をビジョンに掲げる。
再オープンに向けて「リリバレのブランド価値を高めたい」と岡本さんは語る。SNSでの宣伝方法、特に写真投稿アプリ、インスタグラムの活用を図る。週に1回、洋服アイテムのトレンド情報を特集し投稿する。「スタッフがお薦めの古着アイテムでコーディネートを組み、短い動画に収めて発信を行う」とし、「リリバレがつくばのファッションアイコンとして成長できるように取り組んでいきたい」と意気込みを話す。
新たな店舗は、前回の出店時よりも「リリバレスタッフ一人ひとりの個性をもっと大切にし、お客さまとスタッフとの信頼できる人間関係をつくりたい」という。接客の際、スタッフが来店客の好みの色やアイテム、髪色に合わせたコーディネートを提案できるように心がける。「スタッフのことも好きになってもらえたら」と語る。
さらに、店舗とSNSの投稿に一貫性を持たせる。例えば、週ごとにアイテムに関するテーマを決め、ジーンズをテーマにする際は、店内広告、装飾はもちろん、SNS投稿でもジーンズを前面に押し出す。
前回の出店では、約90平方メートルの店舗に、ジーンズやジャケット、シャツ、スカート、ワンピースなど1着3000円から6000円の普段着約300点を並べ、3カ月間で約400人が購入した。再出店する店舗は約66平方メートルの面積に250点ほどの商品を並べ、1日あたり30人の来店者を見込む。
カフェで1日限定店
11日の再開店に先駆けて3月28日、つくば市天久保のカフェ「ひととつむぐカフェ縁counter(カウンター)」で、1日限定で開店するリリバレのポップアップストアがオープンした。今回のポップアップでは同店スタッフ8人で運営を行なった。春らしいジャケット、スウェット、シャツ、デニム、スカート、ワンピース、ハットやスカーフといった幅広いアイテムを取りそろえた。
来店客に商品をわかりやすく伝えるために、マネキンに洋服を着させてイメージをわかせる、古着を来た着用画像を店内の壁に貼るなど、写真をより多く用意することを心がけたという。そして、前回の出店からのこだわりとして、引き続き、商品名や用途、価格などを手書きしたポップ広告を多く使用し、来店客に大きく文字で伝える工夫を行った。
11日の再オープンに向けて、岡本さんは、わくわくしている気持ちが大きいと語る。(ドットジェイピー茨城エリアつくば支部インターン生 筑波大学1年 上田侑子)
◆古着店「リリー・オブ・ザ・バレイ」は11日、つくば市吾妻1-6-1、つくば駅前、トナリエキュート1階フードコート近くに再オープン。公式インスタグラムやTwitterで随時、情報発信している。