つくば国際ペット専門学校(つくば市沼田、高橋仁校長)の入学式が9日、つくば国際会議場(同市竹園)で行われた。入学したのは2年制のドッグトリマーコース、ドッグトレーナーコース、ペットケアコース、動物看護福祉コースと、3年制の愛玩動物看護士コースの218人。ペット業界で働く夢を持つ新入生たちがスーツに身を包み、式典に臨んだ。
髙橋仁校長は、生徒一人が一頭の犬を担当し、24時間一緒に過ごしながら勉強する同校独自の「パートナードッグシステム」について触れ、「常に動物たちと触れ合い、感じ、考えることのできる最高の環境で学生生活を存分に楽しんでください」と話した。また、「人生の決定に時間をかけてほしい。焦る必要はなく、時間をかけて自分の成長に合わせて決めていけばよい。専門学校での2年間、3年間は自分の成長や変化を楽しみ、将来を考える時間にしてほしい。幼いころからの夢や希望を大切にしながら挑戦してほしい」と式辞を述べた。

東郷治久理事長は「動物に関する技能は教科書を読むだけでは決して身につかない。実際に動物たちに触れて感じて初めて本物の知識になる」と述べた。また、同校がトリマー養成機関として認定を受けたことや、全国初となる通信制学科をスタートさせたことを話した。コロナ禍についても振り返り、「今年度もさまざまな制約や想定外の事態を余儀なくされるかもしれない。そのような中でも皆さんの夢を叶えるために教職員一同尽力していく」と祝いの言葉を送った。
新入生代表の長濱采加(ながはま・あやか)さんは、「幼いころから大好きだった動物にかかわる仕事に就くための第一歩をたくさんの人に支えられ踏み出せたこと、この感謝の気持ちをしっかりとかみしめ日々精進していきたい。新型コロナの影響により、今までとは違う環境の中でとまどいや不安はあるが、私たちがそれぞれ思い描く夢の実現に向け、これから始まる学校生活を通して動物について学び、仲間と共に支え合い成長し、様々な経験を生かしてたくさんの方々の役に立てるよう努めていきたい」と入学の決意を述べた。

昨年12月からはペット専門学校として日本初となる3年生の通信制学科「通信制ペット学科」が開設された。また、今年度から一般社団法人ジャパンケネルクラブ(東京都千代田区)が認定する「公認トリマーB級」試験の受験資格を得られるトリマー養成機関として認定された。茨城県では同校のみだという。(田中めぐみ)