【斉藤茂】ガラスの小瓶にドライフラワーを入れてインテリアとして楽しむハーバリウムの講習会が10日、美浦村で開かれ、参加した主婦らが可憐なフラワーアートの世界を楽しんだ。
ハーバリウムは本来、植物標本という意味合いを持つが、近年は趣味で製作する人が増え、その作品を玄関や居間に飾るなど、インテリアとして活用されている。
地元で栽培される花の消費拡大につなげるのが目的。阿見町の女性グループ農産物加工研究会と稲敷地域農業改良普及センターが主催した。
会場の「みほふれ愛プラザ」で午前と午後の2回、普及センターの一家伴安課長が講師となり、約30人の受講生にハーバリウムの作り方を指導した。エントランスでは、加工研究会会員による手作りの焼き菓子やドライフルーツ、和菓子などが展示販売された。
材料に使われたのはラグラスやヘリクリサム、センニチコウ、スターチスなど。まず小瓶の中に専用のオイルを半分ほど入れ、この後好みの花をビンに入れて竹串で形を整える。種類によってはオイルの上に浮かんでしまい、一家さんの手を借りる人も。形が決まればオイルを足し、蓋をして完成となる。照明用の台座も用意され、受講生らはビンの底から放つ幻想的な光に歓声を上げていた。
趣味で草花を栽培しているという30代の主婦は「これまでは切り花を花瓶に挿すぐらいだったが、これを機会にドライフラワーのアレンジメントやハーバリウムにも挑戦してみたい」と、自分の作品に満足げな表情をみせていた。
