コロナ禍の今年の成人式はつくば市、土浦市いずれも出身中学校別に分散開催される。つくば市は9日と10日の2日間にわたり計4回、土浦市は9日に計2回式典を催す。両市とも感染対策ガイドラインを策定して運営する。昨年の成人式は新型コロナの感染拡大によりつくば市は中止、土浦市は延期とした。
通行規制は2日間 つくば市
つくば市の新成人は2666人で今年も県内最多。市内17の出身中学校などを3~5校ずつ4グループに分け、各回の参加者を500人程度に制限する。会場は例年と同じ同市竹園のつくばカピオ。式典は各回30分程度で、五十嵐立青市長のあいさつや新成人の抱負などのほか、アトラクションとして県出身の男女ボーカルユニットが歌を披露する。
感染防止対策としてほかに、入場時に氏名、住所、電話番号とその日の体温などをあらかじめ記入した入場券を提出してもらうほか、県の濃厚接触者連絡システム「いばらきアマビエちゃん」に登録してもらう。
同市では2017年の式典で新成人が壇上に上がろうとして逮捕される事件があり、翌年の18年から入場時に手荷物検査を実施、19年からは会場前の道路を通行止めにするなど警備体制を強化してきた。手荷物検査は今年も実施する。会場のつくばカピオ入り口付近から大清水公園前の道路は今年は9日と10日の2日間にわたり、午前9時30分から午後4時まで通行止めにする。
2週間前から検温 土浦市
土浦市の今年の新成人は1353人。式典は市内8つの出身中学校を3~5校ずつ2グループに分け、各回の参加者を600人程度に制限して実施する。会場は例年と同じ同市東真鍋町のクラフトシビックホール土浦(市民会館)。式典は各回30分程度で、安藤真理子市長のあいさつや新成人の謝辞などにとどめる。
感染防止対策としてほかに、参加人数を把握するため参加を事前申し込み制とした。さらに開催2週間前から当日朝までの検温の実施や、ワクチン接種やPCR検査、抗原検査などを推奨している。式典会場は空調を調整し10分ごとに換気などする。さらに当日は同窓会や懇親会などを控えるよう呼び掛ける。
一方、昨年延期した成人式は、当初は昨年9月19日に開催を予定していたが、感染拡大のため再延期し、今年の2月27日に開催する予定だ。