火曜日, 11月 3, 2026
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「歴史のまち」土浦で文化の秋を満喫 《ポタリング日記》2

【コラム・入沢弘子】「歩くには距離があるけれど自転車なら回れるかな」というとき、車に積んである折り畳み自転車「BROMPTON(ブロンプトン)」を取り出します。今日は続日本百名城に選定された土浦城跡まで行ってみましょう。

霞ケ浦湖畔の「りんりんポート土浦」に車を置き、JR常磐線土浦駅に向かいます。駅東口のサイクルステーションで土浦市観光ガイドを入手。添付の観光マップでルートを検討します。空気入れもお借りしてタイヤ準備もOK。エレベーターで駅3階の自由通路へ。

土浦駅は中距離列車の増結・解結をする駅で、特急の停車駅。貨物駅も兼ねています。線路上の長い通路を歩いていると、発車メロディーが聞こえてきました。南こうせつ氏が作曲した土浦市のイメージソング「風の贈り物」です。

改札寄りには自転車組立てスペースがあり、輪行時は便利。向かいのKIOSKでおやつを購入しました。駅ビル「プレイアトレ土浦」は、すべての飲食・物販店に自転車を伴って入店できます。愛車を押したまま、2階の天狼院書店で土浦市都市地図も購入。

美術展→図書館→古本店→神社

駅西口の矢羽根マークに立つと、駅横の「アルカス土浦」の掲示板が目に入りました。1階の市民ギャラリーで美術展を鑑賞。上の階の市立図書館は茨城県内最大規模の面積と蔵書数の図書館。全国どこの居住者でも借りられるので、散歩の後に本を選ぶことも可能です。

アルカス駐輪場の正面に「つちうら古書倶楽部」がありました。東日本最大級面積の古書店で、古本のほかに古美術や骨董品もあり、宝探しをしている気分になれる場所。

通りを出ると、ショッピングモールにぶつかりました。「モール505」はロケ地として有名ですが、以前は霞ケ浦と土浦城の堀を結ぶ川だった場所。常磐線の線路近くには、川口川閘門(こうもん)の跡が残っています。

和菓子店や川魚店の並びを行き、振り返ると、イチョウに囲まれた鳥居が見えました。鎌倉初期創建といわれている鷲(わし)神社は、土浦で最も古い集落・東崎町の氏神様。境内には古碑や力石があり、2014年まで「じゃかもこじゃん」という祭りも開催されてきました。

路地を抜け県道を渡り、再び路地へ。道の両側には玄関先に鉢植えを飾る民家が軒を連ねます。日なたで熟睡する猫の前をそっと通行。夏の土浦八坂神社祇園祭では、山車がこのような路地まで巡行します。前方にイチョウの大木が見えてきました。大きく広げた枝で輝く黄金色の葉。土浦城址・亀城(きじょう)公園は目前です。

亀甲形の「九万五千石」土浦城

公園入口では恒例の「土浦菊まつり」が開催中。会場横を抜け、本丸を目指します。土浦城は亀城と呼ばれる平城(ひらじろ)でした。堀が幾重にも巡らされ、城塁が亀の甲のように見えたことが名前の由来と言われています。現存する関東唯一の櫓門(やぐらもん)をくぐり本丸へ。

土塁に囲まれた静寂な空間が広がります。今日は国宝の刀剣特別公開中の市立博物館でテーマ展「災害の記憶をたどる」を見学しましょう。

石高九万五千石の土浦藩の居城跡のベンチに座り、その名にちなんだお菓子「九万五千石」をおやつにいただきます。ザラメがまぶされた小粒の揚菓子は、食感と豊かなゴマの風味。疲れが一気に癒されていきました。(広報コンサルタント)

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