日曜日, 7月 3, 2022
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「伊能図」完成200年で企画展 19日から地図と測量の科学館 つくば

北海道から九州までの実測による初めての日本地図「大日本沿海輿地全図(だいにほんえんかいよちぜんず)」(通称「伊能図」)が完成(1821年)して200年になることを記念し、国土地理院(つくば市北郷)は19日から「地図と測量の科学館」で企画展「“伊能図”近代地図の原点」を開催する。12月19日まで。

伊能忠敬は55歳の時(1800年)に蝦夷地(現在の北海道)の測量を開始し、1816年の第10次測量まで実施して、北海道から九州までの実測による日本地図を作成した。忠敬は1818年に亡くなったが地図作成は弟子たちによって引き継がれ、1821年に「伊能図」が完成し、幕府に献上された。

彎窠羅鍼(わんからしん)のレプリカ。国土地理院所蔵。方位を測定する器具で、杖先方位盤、小方位盤とも言う。測線の曲がり角で各地点の方位を測るのに使われた。杖の先に羅針盤を取り付けたもので、杖が傾いても羅針盤自体は常に水平が保てるようになっている。これは忠敬が改良したもので、伊能測量隊で最も役立った器具とされている=同

今回の企画展では、忠敬が行った測量の方法や功績、完成した伊能図、明治に入って伊能図がその後の地図作成にどのように影響したのかを、地理院収蔵の資料などを通して紹介する。当時の測量機器のレプリカ、伊能大図、中図、小図等の展示、伊能図から作成された明治時代の地図などだ。

国土地理院広報広聴室の會田美智雄さんは「今回は今年新たに存在が認められた伊能小図の副本とみられる実測輿地図(じっそくよちず)のレプリカを特別展示します。デジタル機材がない時代、長い歳月をかけ、徒歩で全国を測量した伊能忠敬の情熱に想いを馳せつつ、ご覧いただければ」と話している。(如月啓)

◆企画展「“伊能図”近代地図の原点~大日本沿海輿地全図完成二百年記念~」 19日(火)から12月19日(日)、つくば市北郷、国土地理院「地図と測量の科学館」2階特別展示室。開館時間や休館日、アクセスなどはウエブサイトに案内されている。

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