火曜日, 9月 21, 2021
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写真で感じる科学の世界 産総研に特設サイト【秋アート’21②】

フォトグラファー伊藤之一さんが産業技術総合研究所(つくば市梅園)で撮影した写真による最新作「if-then」(青幻舎)を刊行したのを受け、産総研は特設サイト「来るべき明日のために」を公開、18日からはトナリエつくばスクエアキュート(つくば市吾妻)で写真展が始まる。

同サイトは8月27日に公開された。写真自体は産総研ならではの研究ではあるものの、どこの研究所・研究者や科学者以外の人にも共感してもらえる普遍的なサイトとなることを意識したという。

産総研によれば、「世界には多様な研究現場があり、研究に打ち込む研究者たちがいる。産総研は国内最大級の公的研究機関として様々な研究テーマに取り組んでいるが、今回は産総研という場で撮影された写真を通じて、科学の魅力を感じてもらうことを目指した」そうだ。

「キログラム」定義改定がきっかけ

写真のきっかけとなったのは、「キログラム」の国際的な定義が130年ぶりに改定された際の撮影依頼。日本国キログラム原器を管理してきた産総研では、新しい定義に則った1キログラムに相当する原子数のシリコン球を作成した。この撮影を依頼されたのが伊藤さんで、「その写真は科学という営みを人々に伝える映像について研究者が考えていた固定概念とは、異次元のものだった」という。原器から物理定数へ、2019年5月、新しい定義改定は施行された。

特設展トップにあるシリコン球の写真

以降、通常非公開の研究室での撮影が許されることになり、3年間にわたって撮影が続けられた。伊藤さんは「この写真集は科学を捉えることへの、捉え続けることへの意思表明のような位置付け」と述べている。

写真集は25センチ判型、351ページの大型本で、6月に刊行された。計量標準総合センターのキログラム原器のほか、生命工学領域、エネルギー・環境領域など7領域にわたる実験室風景、研究素材などの写真が収められている。本体価格7000円。

さらに、写真を大きなサイズで展覧したいという声と、撮影の舞台となった産総研のあるつくばで一歩目の写真展を踏み出したいという伊藤さんの思いから、写真展の開催が準備された。(如月啓)

◆写真展「if-then」-科学研究現場の今 9月18 日(土)~26 日(日)午前10時~午後8時(会期中無休)、トナリエつくばスクエアキュート2階(つくば市吾妻)

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