日曜日, 2月 5, 2023
ホーム 未分類 土浦日大が霞ケ浦に逆転勝ち 常総は辛勝【高校野球'21】

土浦日大が霞ケ浦に逆転勝ち 常総は辛勝【高校野球’21】

第103回全国高校野球選手権茨城大会は20日、ベスト8を決める4回戦8試合が4球場で行われた。土浦・つくば勢は、土浦日大と霞ケ浦の強豪校同士が対戦、土浦日大が逆転勝ちをおさめた。常総学院は茨城キリストに逆転で辛勝した。両チームは22日の準々決勝で対戦する。一方、土浦三は水戸一に及ばなかった。

霞ケ浦の送球逸れ、土浦日大が本盗

4回裏土浦日大無死一塁、大島が右中間へ同点の三塁打を放つ

J:COMスタジアム土浦の第1試合は、霞ケ浦対土浦日大という地元勢同士の対戦。土浦日大が2-1で逆転勝ちし、ベスト8へ駒を進めた。小菅勲監督は「夏の大会らしく厳しい試合が続いているが、選手も受け身にならず戦い、いい野球ができている」と手応えを語った。

序盤は霞ケ浦が優勢だった。3回表、大塚碧人がショートへの内野安打で出塁、2番でスタメン起用された本橋優太郎が左前打を放ち先制。土浦日大の先発・山田奏太をマウンドから引きずり下ろし、エース小谷野奨大を引っぱり出した。

しかし土浦日大が4回に逆転する。4番菅野樹紀の中前打と、5番大島優太朗の右中間への三塁打でまずは同点。霞ケ浦の山名健心投手によると、菅野にはチェンジアップ、大島には高めに浮いたカットボールと、どちらも追い込む前の変化球が狙われた。

「送って点にならないケースが2つあったので、大島には積極的に打たせてみた。見事期待に応えてくれた」と小菅監督。「直球を狙っていたが、甘めの抜け球が来たので、良いイメージで振れた」と大島。

気を取り直した山名は続く2人を打ち取るが、8番の大木莉生を四球で出し2死一・三塁。ここで大木が二盗を狙うと、日渡騰輝捕手の送球はバランスを崩し、大きく逸れてしまう。この間に三走・大島が本塁を陥れ、貴重な勝ち越し点を挙げた。

「捕手が投げた瞬間、高かったので行けると思った。本盗は実戦では初めてだが練習通りいった」と大島。「挟まれている間に突っ込めというサイン。まさか決勝点になるとは思わなかったが、思い切って動いてよかった」と小菅監督。

試合後、硬い表情でベンチへ戻る霞ケ浦ナイン

一方、霞ケ浦の髙橋祐二監督は「日渡は投げられる体勢になかったし、2死なのだから走らせてもよかった。長打を打たれても頑張って抑えていたのにもったいない。あの1点が大きかった」と、沈痛な表情。

その後は互いにチャンスを作りながら得点はならず。霞ケ浦にとって悔やまれるのは5回と9回のスクイズ失敗だ。5回は西村貫次朗と大塚の2安打で1死二・三塁、ここで深谷怜がバントをするがサインミスでランナーは走れず。9回は宮崎莉汰と日渡の2安打で1死一・三塁、西村は2球目をスクイズに出てファール、4球目は低めのボール球に手を出して内野フライ。

「西村にはもう1回スクイズでもよかった。押せ押せの状況なのに気持ちが追い込まれていた。もっとリラックスさせてあげられればよかった」と髙橋監督。「取れるところで取りきれず、最後に詰めの甘さが出てしまった。チームの伝統を壊す形になってしまい、先輩方に申し訳ない」と、新山秀男主将はうつむきがちに語った。(池田充雄・崎山勝功)

常総、ソロホームランで逆転

8回裏2死、三輪拓未の逆転ソロホームラン(撮影/池田充雄)

第2試合の常総学院は、茨城キリストに6-5で辛勝した。試合中、小さなミスから苦戦し、次戦に課題を残す試合運びとなった。

常総は1回裏に柴田将太郎が二塁打を放ち2点を先制したが、2回表に先発の時岡秀輔が茨キリ相手に四球を重ねて失投し、結果4失点のミス。「先発投手(時岡)は春の関東で投げているが、こういう一発勝負で投げるのは緊張していたと思う。3回くらいまで行く予定だったが早めに交代した」(田邊広大主将)。

次に登板した石川丈翔も1失点の上に暴投と安定を欠き、5回表に大川慈英の登板を待つまで、不安定な試合だった。

期待を背負って登板した大川は「マウンドに立ったとき負けていたので、流れを持ってこさせるピッチングをして最後に絶対勝ちたい、そういうピッチングができた。エースを任された以上、流れが相手の方に行っていたので引き寄せよう」との思いで、最終回まで無失点で投げ切きった。

打撃陣も4回裏に相手投手陣の死球続きによる敵失で1点を得た以外は振るわず湿りがち。7回裏に打席に立った三輪拓未は「前半3点を追う展開。やることは変わらない。1点ずつしっかり返していこう」と安打を放ち、常総打線はコツコツと安打を続けて同点に追いつく。

7回表2死二塁、宮原一綺の中前打で同点(同)

8回裏2死の場面で、三輪がツーアウトから単独本塁打を放ち6-5と逆転。「高めを狙って打て」との思いで初球高めを狙い、「自分の打席、つなぐ意識でボックスに立ち、結果的にホームラン」と安堵した様子。

反省材料が多かった試合を振り返り、島田直也監督は「最後まであきらめずにやったのは成長しているかなと思うけど、一つのミスは怖い。状況判断がなかなかできないのかな。補えるミスばかり。最後の夏ということなのでプレッシャーが大きいと思う」と、厳しい表情を見せた。田邊主将も「エラーも目立った。気の緩みがないよう締めていきたい」と、次戦への改善点を示した。(崎山勝功)

笠間市民球場第一試合は、土浦三が水戸一に敗れ、ベスト8はならなかった。

2 コメント

guest
名誉棄損、業務妨害、差別助長等の恐れがあると判断したコメントは削除します。

2 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー

注目の記事

最近のコメント

最新記事

国も地方も政治劣化が止まらない 《地方創生を考える》27

【コラム・中尾隆友】日銀の異次元緩和が始まってもうすぐ10年になる。異次元緩和の最大の問題は、いくら政府が借金を増やしても日銀が国債を引き受けてくれるので、放漫財政が常態化してしまうということだ。 政府債務は恐ろしく膨らんだ 実際に、一般会計の総額は10年連続で過去最高を更新し、近年は補正予算の規模が数十兆円に膨らむ事態となっている。 その結果、過去10年間で政府債務は恐ろしく膨張した。税収で返す必要がある普通国債の発行残高は、2023年度末に1068兆円になる見通しだ。政府債務はGDPの2.5倍超にまで拡大し、持続的な金利上昇に脆弱(ぜいじゃく)な財政になってしまったといえるだろう。 日本の成長率は大幅に低下した

筑波大学開学50周年イヤー 室伏広治さん開幕告げる

筑波大学(つくば市天王台、永田恭介学長)の開学50周年イヤーが4日、金メダリストの講演で幕を開けた。記念事業シンポジウム「芸術×体育で未来を拓く」が同日、つくば国際会議場(同市竹園)で開催され、これを皮きりに10月1日の記念式典まで各種イベントが展開される。 講演する室伏さん=同 シンポジウムで講演したのは、2004年アテネオリンピックのハンマー投げで金メダルの室伏広治さん(48)。日本記録保持者で日本選手権20連覇を遂げ、16年に引退、2年前からスポーツ庁長官に就任した。4日は「スポーツで未来を創る」のテーマで基調講演を行った。 室伏長官指揮下の同庁が昨年まとめた第3期スポーツ基本計画(2022-26年度)では、少子高齢化や地域間格差の広がりの中で、学校教育を中心にしたスポーツ振興からの脱却を意図した。性別や年齢、障害、経済事情などの違いによって、取り組みに差が生じない社会を実現し、機運を醸成するとしている。「健康増進の意味からも自治体や企業へ横展開していく地域の取り組みが重要になり、つくばでぜひ率先してほしい」とアピールした。 父親(重信さん)にはハンマー投げに進むこと、練習に励むことを一度も強制されたことがないと言い、それが充実した競技生活につながった。アスリートには幅広いスポーツ体験を積むこと、指導者には勝利至上主義からの転換を求めるなどした。 筑波大学は、国内初の官立高等教育機関として1872(明治5)年、創立された師範学校を礎としており、今年、創基151年となり開学50周年と合わせて記念事業を展開する。1872年は学制公布の年であることに触れた室伏さんは「当時、夏目漱石は日本の哲学は周囲にあるもの全て動かすべからず、心の修養を積んだ挙げ句の消極の極みに達する哲理と書いている。動的な西洋のスポーツ観とは違った見方があった」と紹介、未来を創るヒントがこの辺にありそうだと説いた。

土浦のひなまつり開幕 3年ぶり華やかに

立春の4日、第18回土浦の雛まつり(市観光協会主催)が、土浦駅前通りの観光拠点の一つ、土浦まちかど蔵(同市中央)などで始まった。新型コロナの影響で3年ぶりの開催となる。3月3日まで。 江戸時代や明治初期の蔵などが並ぶ旧水戸街道の中城通りを中心に、周辺の商店などが代々商家に伝わる江⼾から平成のひな人形やつるしびなを店頭に飾っている。市内108カ所の店や公共施設が参加している。 会場の一つ、土浦まちかど蔵大徳では、江戸末期から明治の名工、3代目仲秀英(なか・しゅうえい)が作ったひな人形を展示している。店蔵2階では浦島太郎や干支のうさぎをモチーフにしたひな人形などが飾り付けられた。中城通りの街並みと調和した和の雰囲気と、人形たちの個性豊かな表情を楽しむことができる。手作りのつるしびなは花や⿃や⼈形などちりめんの縁起物をひもにくくりつけて作る立体的な飾り付けで、空間を華やかに彩っている。 大正時代の「八女(やめ)の箱雛」(左)と明治末期から昭和初期の「見栄っ張り雛」(右)=福祉の店ポプラ中央店 福祉の店ポプラ中央店(同市中央)は1階に、市内の収集家が集めたという大正時代の「八女(やめ)の箱雛」や明治末期から昭和初期の「見栄っ張り雛」など貴重なひな人形を飾った。2階には市内外の社会福祉施設などで障害者が手作りしたひな人形を展示した。 前野呉服店(同市中央)ではショーウィンドウに23年前に購入したという三段飾りのひな人形と色鮮やかな着物を飾った。店の前を通る人は歩みを止め、あでやかな飾りつけに見入っていた。

運と感謝 《続・気軽にSOS》126

【コラム・浅井和幸】気分が落ち込んでくると感謝することなどなくなってきます。感謝するどころか、すべてが悪循環で、良いことが起こらないし、今までも良いことなんてなかったと感じるようになります。こんなに頑張っているのに、どうして自分ばっかり運が悪いのだろうかと考えるようになるものです。 過去に嫌なことばかり起こっているのだから、これからも悪いことばかり起こるだろうと予測をしてしまうのは仕方のないことでしょう。0か100かの考えを持つと、過去に嫌なことが一つでもあれば、今まですべての経験・人間関係は嫌なことばかりだったと自分に言い聞かせるように愚痴をこぼし、良いことなど一つもなかったと思い込むことでしょう。 物事は卵が先か、鳥が先かの判断が難しいことがあります。楽しいから笑うのか、笑うから楽しいのか。実際に笑顔をつくると気持ちが軽くなったり、けげんな表情をつくると集中力が上がったりということもあるようです。 さて、運が良いから感謝するのか、感謝するから運が良いのかも難しい問題ですね。運というものはよく分からないものなので、人力で変化させることは出来るものではないのでしょう。ですが、感謝するのは自分自身の考え方とか捉え方なので、繰り返し練習をすれば自然と感謝できるようになっていきます。 感謝とはありがたいと思うことやそう思ったことを相手に伝えたりすることです。うれしい、美しい、楽しい、おいしい、良い香り、良い手触り、好きな音楽―などを感じて喜ぶことです。そのものに感謝してもよいし、それをもたらしてくれたものや人に感謝を伝えてもよいでしょう。 歯が痛いと歯医者の看板が見つかりやすいように、運が良いと思っていると、ポジティブな物事を見つけやすくなるものです。運が悪いと思っていると悪いことに敏感になり、運が良いと思っていると良いことに敏感になります。

記事データベースで過去の記事を見る