日曜日, 7月 19, 2026
ホームスポーツ「不足していた糧が満ちてきた」土浦日大 小菅監督【高校野球'21】

「不足していた糧が満ちてきた」土浦日大 小菅監督【高校野球’21】

土浦日大はこの夏をどう迎えるのか。秋はまさかの県大会初戦で敗退、春は準優勝の常磐大高に準々決勝でタイブレークの末に惜しくも敗退した。小菅勲監督(54)に大会への意気込みやコロナ禍がチームづくりにどう影響したかなどを語ってもらった。

厳しいゾーン、身が引き締まる

ー組み合わせですが、常総学院ゾーンに入り、霞ケ浦も同じゾーンになりました。そのほかに好投手を擁する多賀や水戸葵陵などの中堅私学が入っています。まず、このゾーンに入った所感をお聞かせ願います。

小菅 厳しいゾーンです。非常に身の引き締まる思いがします。私は毎年、何回戦でどこと当たるといったことはほとんど見ないで大会に臨みます。勝ち上がりの予測が外れることも少なくありません。初戦、もし多賀高校さんが勝ち上がってきますと、神永耀生投手(3年)と対決することになります。去年常総学院に投げ勝った良いピッチャーです。そのほかに川井虹投手(3年)も良いボールを放っています。

ー右の好投手2枚に対して何か対策は考えていますか。

小菅 県内の好投手の情報は、年間を通してチーム内で共有し、対策を練っています。当然その中に神永君も入っていました。それを確認し直したいと思います。昨今はカット系、チェンジアップなどの特殊球を多投する投手が多いので、練習試合の中で対応してきました。選手はそういうピッチャーに対応しなければ勝てないということはよく分かっていますので、それをもう一回おさらいし、再認識するということだと思います。

負けに不思議の負けなし

ー秋の県大会初戦の敗戦から冬場はどのように過ごしてきましたか。

小菅 秋に初戦で負けたことは絶対にその原因がある。“負けに不思議の負けなし”で、時間をかけて修正をしてきました。ようやくこの春になって、こちらが感じている以上に自分を「重くして」しまう選手が多くて、逆境の時に見せる姿が分かるようになってきました。逆境をはね除ける糧が、昨年からのコロナ禍で足りないと思っています。これまで、去年1年の真剣勝負の積み重ねが欠落していました。春の大会の戦績は満足できるものではありませんでしたが、ようやくここに来て不足していた糧が満ちてきた感があります。チームにもまとまりが出てきました。全員で、大会の時ももっと良い声掛け、あるいは結束が出来ると思っています。チーム力としては、十分に優勝の可能性があると信じています。特に野手は能力の高い選手がいます。“大会を通して成長を果たしていく”のが優勝チームだと思います。1イニング1イニング、一戦一戦で成長していきたいです。その姿を見ることが楽しみです。

エース左腕の小谷野=J:COMスタジアム土浦

エースは小谷野、3人で回す想定

ー戦力について伺います。夏はどのような布陣になりそうでしょうか。

小菅 昨秋にベンチ入りしていなかった小谷野奨大(3年)がエースナンバーを着けます。2番手、3番手の山田奏太と河野智輝は2年生です。秋からはレギュラーが2~3名入れ替わり、背番号二桁の選手も秋から4~5名入れ替わりました。チーム全体で「切磋琢磨」ができました。

ー小谷野投手はどんなタイプの投手ですか。

小菅 左投げで180センチです。大柄な割に制球力がよくて,ストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップを満遍なく操れるピッチャーです。

ー秋に1番をつけていた山田投手はどんな調子でしょうか。

小菅 ここ3カ月くらいでかなり成長してきました。彼もボールの勢いで勝負するタイプではなく、コントロールや試合をつくる能力と、強気なピッチャーなのでピンチでも向かっていける要素を持っています。ベストな状態で臨めると思います。身長も伸びて170センチ後半になったと思います。以前は少しぽっちゃり系だったのですが、この3カ月くらいで体脂肪もコントロール出来てきて、その分ボールのキレも増したように思います。

ー河野投手はどのようなタイプの投手ですか。

小菅 右サイドスローです。落ち着いていて淡々としたピッチャーです。大体この3人で回す想定ですが、4人目には、この数週間でいちばん調子の良いピッチャーを入れたいと思います。

ー秋はたくさん下級生がベンチ入りしていましたが、夏は3年生が入ってくるのでしょうか。

小菅 やはり3年生が巻き返し、夏は3年生が増えました。20人中15~16人くらいが3年生になるのではないでしょうか。

キャプテンの芹澤。昨年の独自大会=ノーブルホームスタジアム水戸

去年秋は衝突、産みの苦しみを経験

ー野手陣について伺います。下級生の時から中心選手であった菅野と芹澤、1年夏からスタメンを張っている吉次悠真が春の大会では2番、3番、4番と上位を打っていました。3選手が特に注目を浴びていますが、各選手の状態を具体的な数字などを交えて教えてください。

小菅 正確な本数を把握していませんが、菅野と芹澤は通算本塁打が20本弱で同じくらいの数字だと思います。吉次は一桁台です。トーナメントで求められるのは“勝負強さ”です。“一球入魂”の精神です。あまり本塁打数などは求めていません。本人の励みにしてもらう程度です。まずけがなくここまで来ているというのが良い材料です。菅野と芹澤の2人でチームを引っ張っています。去年の秋にはお互いに衝突したり、冬の間は口論したりと産みの苦しみを経験しました。それだけ2人でチーム作りを真剣にやっているという証拠です。今は同じ方向に向かっています。非常に頭の良い子たちなので、2人でしっかりと考えてチーム作りをやってきたと感じています。後は責任を背負いすぎないようにして欲しいなと思います。今のところは心身ともに充実していると思います。

ー菅野は何球団かスカウトがチェックしに来たという話があります。

小菅 巨人と楽天、中日が来ました。菅野は183センチで90キロと恵まれた体格でありながら100メートル走を12秒切るスピードがあります。そういうデータを知っているので追っているのでしょう。現状では大学経由などワンクッション置いた方がいいでしょうとスカウトも言っていますし、私もそう思います。本人もその辺は理解しています。補強ポイントとして見に来るチームもいるということです。

プロが注目する菅野。昨年の独自大会=ノーブルホームスタジアムk水戸

ー春の大会で1番を打っていた武田優輝と5番の荻原康誠はどのような選手ですか。

小菅 武田は非常にガッツマンでチームのリードオフマンにふさわしい人間です。2年生ですけれども、よく声が出て元気がある。芹澤と二遊間でコンビを組んでいますが、いい「化学反応」を起こしています。時には芹澤が武田に引っ張られながらやっている感じもあります。荻原は学習成績もトップクラスで、練習も一番やる模範中の模範の選手です。自分の真面目さを貫き通して自己を確立してきました。この3カ月くらい試合でも打っていますし、荻原が打って助かった、救世主となった試合が数多くあります。

ーそれでは5番は荻原で決まりですか。

小菅 候補の一人ではありますが固定はしません。警戒される芹澤・菅野の後を打つ重要な役割でありますから、候補は何人かいます。ケースバイケースで決めます。

ーほかに調子が上向きの選手はいますか。

小菅 去年から出場していましたが、中村陸人(3年)です。足も速いです。紆余曲折あって自己が確立できていない時期もありましたが、最近ようやく夏の大会に勝つんだという気持ちが見えるようになってきました。後は高内大翔(3年)ですね。この選手も気持ちの浮き沈みがありました。自分の路線、役割、あるべき姿を確立するのに時間がかかったのですが、ここ2週間ほど非常に良い状態でして期待しています。また大島優太朗(3年)という選手も調子が上がってきました。うちの選手はみんな真面目なんですが、彼は大らかなタイプです。チームの中に一人や二人、考えすぎないような選手がいると良いスパイスになるので期待しています。

ー1年生はどのような状況ですか。

小菅 1年生は促成栽培せずにゆっくりつくっています。秋に照準を合わせてじっくりと仕上げようと話しています。コンセプトも理解してくれて、主体的に練習に取り組んでいます。

土浦日大出島グラウンドにて

感謝の気持ちあふれてる

ーコロナを経験してチームの取り組みとして変化はありましたか。

小菅 まず3年生は「今年は選手権ができて本当にありがたい」という気持ちがあふれています。やはり去年の3年生を目の当たりにしていますから。この間保護者会の壮行会があって、保護者の前でキャプテンの芹澤があいさつをしていました。「本当に大会が開催されることに感謝しています」と言っていました。本音だと思います。後は、このチーム、この世代は仲が良い。3年生のチームワークが非常に良い。皆で頑張って甲子園に行こうよという感じは出ています。なおさらいろいろと制約された中で練習や練習試合をやってきました。本当に練習試合が厳しかったんです。うちはよくても相手がキャンセルを申し出る。直前の金曜日にお互いにやっぱり行けない。本当にいろいろなところと情報交換しながらも、毎週欠かさずになんとか練習試合ができました。有り難かったです。

心は熱く、頭は冷静に

ー最近見た試合で、選手同士が「おおらかに、おおらかに」と声を掛け合っていました。何かきっかけというか、こういう声掛けをするようになった理由はあるのでしょうか。

小菅 私は常日頃から野球はガツガツとやるものではないと言っています。人によっては野球を格闘技に例えたりしますよね。一瞬一瞬のプレーではボルテージが上がりますが、特にバッティングなんかではおおらかさを忘れてしまうとがっついてしまうので、頭は常に冷静にすることを大事にしています。そういったことでおおらかにという声掛けが出るのかもしれません。心は熱く、頭は冷静に、一言で言うとおおらかにとなると思います。

ーこれをチームのテーマとして取り組んでいるのでしょうか。

小菅 自然とテーゼとして流れています。ゲームの時も、選手だけで集まってピッチャーのこと、配球のことを言い合っています。頭は冷静でおおらかさを失うと実のある打ち合わせはできないですから。相手を分析する面など、野球偏差値もかなり良い感じに高まってきています。

ー去年のインタビューでは球速を上げたり投球を改善するために一貫して取り組んでいることがあるということでした。現在でもこの点は変更がありませんか。

小菅 一貫して取り組んでおります。毎月ラプソードを借りて回転数や変化球の精度を計測して「ピッチトンネル」を測っていますし、成果があったと確信しております。

ーピッチトンネルとはどのようなものですか。

小菅 同じ球筋、同じトンネルを通過してから変化させるのが有効という考えのもとにボールの軌道を修正する作業です。当然カーブのように目線を上げる球種もあるのですが、力んだり抑えてやろうとなるとなかなか上手くはいきません。同じ球筋を通ってから変化するという、大きく曲がりすぎることがないように意識しながらやっております。

ー今大会は球数の制限はどのようになっているのでしょうか。

小菅 1週間500球で、試合日を起点として前1週間です。決勝戦を起点として4回戦からの4試合が問題になると思います。去年準々決勝までいった時に球数を見せられて(前1週間が)300球程度だったので、この調子でいくと決勝戦で球数制限を超えるんだなと感じました。高校野球はトーナメントです。勝たないと明日がありません。流れと試合展開をよく見ながら、500球ルールに対応していきたいと思います。

ー木内幸男監督が昨年11月にお亡くなりになりました。小菅監督は、甲子園を制覇を果たした1984年の取手二高の優勝メンバーでした。木内監督から受け継いだことや思いなどをお聞かせ願います。

小菅 最後に会ったのは亡くなられる1年ほど前でお元気でした。いつものようにずっと野球の話を興味深くされていました。木内監督から学ばせて頂いたことは1冊の本になると思います。お亡くなりになられてとても残念ですが、悲しい気持ちを決意に変えていきたいと思っています。大事なのは木内監督の遺志を継いで、次の世代の者が高校野球を発展させていくことです。木内監督の気概、「甲子園で勝つ事が教育になる」ーを胸に刻んで励んでいきたいと思います。(聞き手・伊達康)

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

土浦の花火100年の紡ぎ⑺《見上げてごらん!》54

【コラム・小泉裕司】土浦の花火が誇る圧倒的な質の高さ、それを支えているのは全国から集結する花火師たちの存在である。1926(大正15)年の第2回大会には、すでに日本各地の名工たちが土浦に集っていた。今や国内屈指の花火師たちが最新の技と魂を込めて競い合う「品評会」へと進化した。 花火の格調を支える審査員 このように発展してきた背景には、花火師たちのたゆまぬ努力はもちろんであるが、厳正に作品を評価し、日本一の花火師を選ぶ「審査員」の存在抜きに語ることはできない。昨年の第94回土浦全国花火競技大会の審査委員会は、学識経験者、火薬専門家、行政担当者、芸術家など10人で構成され、横浜国立大学上席特別教授の三宅淳巳氏が委員長を務めた。 実は、この審査委員長には、長年にわたり東京大学の火薬・安全工学系の専門家が務めてきた歴史がある。1968年の疋田強氏(元東大教授)を皮切りに、吉田忠雄氏、田村昌三氏、そして前委員長の越光男氏へと続く系譜は、半世紀以上に及ぶ。昨年の三宅氏も越氏の弟子にあたり、その伝統が引き継がれている。 同様の傾向は、秋田の「大曲の全国花火競技大会」(委員長=元東大教授の新井充氏)にも見られる。 なぜ東大の先生なのか? 市役所には明確な記録は残っていないが、かつて国の役人などの「あて職」中心だった審査員構成に、専門性と権威性を取り入れるための人選だったと推測される。ちなみに、第2回の審査長・高瀬清二郎氏が元軍人であったように、大会創設の経緯(航空殉職者の慰霊)や時代背景を踏まえると、戦前は軍関係者がその役割を担っていたようである。 審査員を40年続けた村井一氏 こうした審査体制のなかで、第36回(1967年)から第75回(2006年)まで、40年にわたり審査員を務めたのが村井一氏(1919~2009)である。 村井氏は、花火に欠かせない火薬の原料販売を行う第一薬品興業(現在の日本カーリット)の創業者であった。煙火業界の生き字引的存在から、新しい原料の情報を全国の花火業者に伝え、火薬の配合などをアドバイス。元日本煙火協会の顧問として、わが国煙火産業の安全と技術水準の向上に寄与した功績により黄綬褒章を受章している。 土浦市においても、厳正な審査で大会の格調を高め続け、さらに安全と技術面から運営全般に携わるなど、審査員の枠を超えて大会の発展に大きな足跡を残した。これらの尽力に対し、1995年には市政功労賞が授与されている。村井氏は、大曲大会においても同時期に25年間審査員を務めていた。 筆者は土浦市役所に在職中、審査員係として事前打ち合わせや現場での審査に立ち会った。その際、村井氏の一見穏やかでありながらも、一本芯の通った「花火哲学」に深く魅了された。今の「花火な自分」があるのは、村井氏のおかげであると言っても過言ではない。 現在の土浦の花火は、村井氏のように技術と安全の両面から支えられ、大曲と双璧をなす競技大会として全国に知られるまでになったのである。本日はこれにて打ち留めー!(花火鑑賞士、元土浦市副市長) <参考文献>「日本煙火協会参拾年史」(日本煙火協会、1993年)「新訂現代日本人名録2002」(紀伊國屋書店、2002年)「大曲の花火 100年の魅力」秋田魁新報社、2010年)「花火と土浦」(土浦市、2018年)「土浦の花火パンフレット」(土浦全国花火競技大会実行委員会、1959年以降)

優勝候補の土浦日大、明秀日立に敗れる【高校野球茨城‘26】

第108回全国高校野球選手権茨城大会は10日目の18日、4回戦が行われた。ノーブルホームスタジアム水戸の第2試合では、春の大会を制した土浦日大が、昨夏の覇者、明秀日立と対戦、3―4で敗れた。今大会優勝候補の土浦日大は4回戦で姿を消し、3年ぶりの優勝はならなかった。 18日 4回戦 ノーブルホームスタジアム水戸 第2試合土浦日大 110000001 3明秀日立 300000001× 4 ここまで明秀日立は2試合で42得点。強力打線を相手に土浦日大の小菅勲監督は「受け身にならずに自分たちの野球をやろう」と選手たちに伝えた。土浦日大は1回、伊勢山暖が、明秀日立先発投手の山田悠月からレフト前ヒットで出塁すると、藤沢佑樹がバントで送り、3番吉田惺南がストレートをレフト前にタイムリーヒットを放ち先制した。 しかしその裏、土浦日大先発の板橋悠希は、明秀日立打線に4安打1死球で3失点した。この回、1死二塁のピンチで、エース小池陽斗がマウンドに上がり、後続を抑えた。「板橋が先発だと前日から言われていたので、いつでも行ける準備はしていた」と小池。 土浦日大は2回、四球で出塁した林悠哉を二塁に置いて、高石涼太がライト線にタイムリーツーベースを放ち、1点差に迫る。 エース小池は2回に1死一、二塁のピンチを招くが、白竹浬久虎を併殺打に打ち取りピンチを切り抜けると、その後はスライダー、チェンジアップ、ストレートを軸に、ランナーを出すも気迫のこもった粘り強い投球で明秀日立打線を抑え、味方の反撃を待つ。 土浦日大は5回2死後、明秀日立2番手の徐上力から、藤沢佑樹と吉田惺南の連打で一、三塁とするが、根津然斗がセカンドゴロに倒れ無得点。 9回、土浦日大は2死から、河津直登がツーベースヒットで出塁すると、続く伊勢山暖がセンター前へタイムリーヒットを放ち、土壇場で同点に追いつき、意地を見せる。 しかしその裏、2死三塁、明秀日立の宮楠到弥の打席で、小池がワイルドピッチで中澤祐誠が生還し、サヨナラ負けとなった。 最速149キロの速球を記録した小池は「自分のせいで負けてしまって申し訳ない気持ちでいっぱい。一球の怖さを改めて知った」と涙ぐんだ。 小菅監督は「1点差の勝負になると思っていたが、初回の3点が大きかった。打線の流れ、勢いが重くなってしまい、普段の力を出し切れなかった。9回に追いついたのは、ここまでやってきた練習の成果。これを乗り切れば甲子園へのターニングポイントになったが残念」と述べ「最後までチャレンジャーの気持ちは失わなかった。夏は勝ったチームが強い。改めて高校野球の難しさを味わった試合だった。3年生にはベンチに入れる選手、入れない選手といたが、全員が一体、一丸となってよくやってくれた」と選手たちをねぎらった。(高橋浩一)

霞ケ浦、下妻二に勝利しベスト8【高校野球茨城’26】

第108回全国高校野球選手権茨城大会は10日目の18日、4回戦8試合が行われた。J:COMスタジアム土浦の第2試合では霞ケ浦が下妻二と対戦、5-3で勝利し準々決勝に進んだ。同球場の第1試合では常総学院が東洋大牛久に4-2で勝利した。 18日 4回戦 J:COMスタジアム土浦 第2試合霞ケ浦 00005000 5下妻二 00000003 3 下妻二は昨年秋季大会の優勝校で、今大会もAシードに座る強豪。試合は序盤から両エースの投げ合いとなった。4回終了時点で、霞ケ浦は下妻二の鶴見航の前に無安打、下妻二は霞ケ浦の稲山幸汰から2安打を放つものの5三振を食らっていた。 試合が動いたのは5回。霞ケ浦は4番・西野結太の右前打から始まり、1死をはさんで6番・佐藤大亜、7番・菊地勇一、8番・渡邉航太、9番・相田歩希が左右へ打ち分ける4連打。これで2点を先制し満塁にすると、1番・加藤龍の右翼線への二塁打で2点を加えた。 この回先頭で口火を切った西野は「稲山が完璧なピッチングをしていたので、流れを持ってきたかった。打球は出ていたし、打者一巡して相手投手の傾向もつかめてきたので、ここからはつながりを持ってバッティングしようと話していた」と振り返った。具体的な話として村上聖主将は「相手投手は、前の打者に打たれると、次の打者には別の球から入ることが多かった。そうした傾向をつかみ、一人一人が狙いを絞って打っていった」と明かした。 加藤の二塁打を浴びたところで相手先発の鶴見は降板、2番手の秋葉泰晟がマウンドへ上がった。ここで霞ケ浦の打者は2番・村上。高橋祐二監督の指示はスクイズだった。「4点では安心できないし、村上はバントが得意中の得意。替わりたての相手投手を揺さぶる意図もあった」と高橋監督。「ここで取ると取らないでは1点の重みが違う。狙った2球目は相手投手に外されたが、絶対決めるぞという執念が結果につながった」と村上。 これで5-0となり、「援護をもらって楽にピッチングできた」と稲山。テンポ良い投球で、厳しい場面では1段階ギアを上げながら相手打線を討ち取っていった。だがすんなりと勝たせてもらえないのも強豪相手の難しさか。9回2死一塁から暴投と死球、失策で満塁とされ、代打・中尾の左中間三塁打で3点を奪われた。 稲山は完封を逃したものの、最後の一人を三振に取って試合終了。140球を投げて被安打6、奪三振12という成績だった。追加点があればもっと楽に勝てたはずだが、2併殺や3つの盗塁失敗など拙攻が目立った試合でもあった。 4回戦はこの日1日で終了し、ベスト8が出そろった。準々決勝は20日行われ、ノーブルホームスタジアム水戸の第1試合では常磐大と常総学院が、同じく第2試合では霞ケ浦と鹿島学園が対戦する。(池田充雄)

市立保育所の給食に異物混入 つくば市

つくば市は17日、同日昼に市立保育所1カ所で出された給食のスープの中に、ビニール片が混入していたと発表した。担任の保育士が食べたスープの中に混入していた。園児の給食に異物混入は確認されず、17日夕方時点で健康被害の報告もないという。 市幼児保育課によると、ビニール片は縦横1センチ×2センチくらいの大きさで、ビニール包装の一部とみられるという。担任の保育士が給食を食べていて、ビニール片に気付いた。当時、すでに給食を食べ終わっていた園児がほとんどだったが、まだ食べ終わっていない園児については、いったん食事を中止し、スープに異物が混入していないか確認して食事を再開した。 市立保育所の給食は施設内で調理する自校方式で、出来上がった給食は、担任の保育士などが園児の分を取り分けて配膳するという。当日は園児と保育士など合わせて115人分の給食が調理された。 同課によると、現時点で異物の混入経路は不明。同園は17日、保護者に謝罪の通知文を出した。