土曜日, 11月 15, 2025
ホームつくばエスカレーター設置見直しを つくばセンタービル改修で市民ら要望

エスカレーター設置見直しを つくばセンタービル改修で市民ら要望

「つくば市が進めようとしているつくばセンタービルのリニューアル計画は、文化財としての価値を失わせることになる」などとして、市民団体「つくばセンター研究会」(冠木新市代表)は1日、五十嵐立青市長と小久保貴史市議会議長宛てにそれぞれ、センター広場へのエスカレーター2基の設置計画(4月27日付)を見直すよう求める要望書を出した。

同研究会は、センタービルでこれまで20年間、さまざまな活動を展開してきた市民らでつくる。

要望書によると、同センタービルは建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した磯崎新氏のポストモダン建築の代表作で、市民の誇りであるとし、エスカレーターを2基設置し外観を改変してしまったら、後戻りはできない、などとしている。

さらに、築50年の2033年に登録文化財として申請すれば、将来のつくばの文化遺産及び観光資源になるのに、つくば市が改変を進めれば、市の貴重な文化資源の喪失になり、次世代の市民に引き継ぐ道を絶つことになる、などと指摘した。

つくばセンタービル。ノバホール3階から松見公園方向

センタービル1階に貸しオフィスと市民活動拠点を整備するのに伴うビル内部の改修についても言及し、東西南北どの方向からも広場に行き来できるよう設計されているのに、市の計画は、通路の一部を閉ざしてしまい、動線を減らすことになり、にぎわい創出とは逆方向だ、などとしている。

その上で、エスカレーター2基の設置見直しのほか、専門家の意見を聞いた上でセンタービルを文化財として保持すること、センター広場の活性化は、広く市民の意見を聞いて検討するよう求めている。

要望書を提出した冠木さんは「(市のリニューアル計画は)中心市街地が活性化していないことを、つくばセンタービルの設備のせいにしている。壊してしまったらもったいない。市にとって財産なのだから大事にしてもらいたい」などと話している。

同市議会の小久保議長は「要望書をお受けし、議員間で周知していきたい。(特別委員会の)勉強の機会もあるので、今後の取り扱いを協議したい」とした。

五十嵐市長宛ての要望書は飯野哲雄副市長に手渡され、関係者のみでやりとりが行われた。

「貴重な文化財に対する無謀な挑戦」

要望書は、著名な建築の専門家、筑波大学の鵜沢隆名誉教授の見解を紹介し、同センタービルは10数年後に登録有形文化財として認められ得る建造物であると断定している。

加えて、つくばセンタービルと筑波研究学園都市は、国の主要な科学研究機関を集約的に建設するという都市機能のユニークさと、都市建設の規模からも世界的に類を見ない新都市で、センタービルは研究学園都市の最も象徴的な文化施設だとして、将来の世界遺産登録の可能性すらある建造物群としてとらえるものだと指摘している。

エスカレーターの設置計画に対しては、磯崎新氏のプリツカー賞受賞に際して、改めて評価された中央広場に2基のエスカレーターを新設すること、市の改修計画が、磯崎氏のプリツカー賞受賞直後に作成されたことは「貴重な文化財に対する無謀な挑戦」で「将来に禍根を残すことにもなりかねない」と強調している。

さらに雨天への配慮から屋外のエスカレーターは屋根の設置が不可欠だが、エスカレーターの屋根は、「特筆すべき中央広場(センター広場)の空間意匠を決定的に損ねる」とし、動線を補強するなら既存のエレベーターの改修、拡充で対応すべきだとしている。

その上で、中央広場を活性化するためには、広場への関心や注目を常に新たに呼び起こすために広く市民からのアイデアや企画を絶えず求め、それらを空間利用の専門家たちが検討・実践していくという方法やプロセスを定着させることが最も着実な活性化である、などとする専門家の意見を紹介している。(鈴木宏子)

➡つくばセンター研究会の要望書はこちら

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

23 コメント

コメントをメールに通知
次のコメントを通知:
guest
最近NEWSつくばのコメント欄が荒れていると指摘を受けます。NEWSつくばはプライバシーポリシーで基準を明示した上で、誹謗中傷によって個人の名誉を侵害したり、営業を妨害したり、差別を助長する投稿を削除して参りました。
今回、削除機能をより強化するため、誹謗中傷等を繰り返した投稿者に対しては、NEWSつくばにコメントを投稿できないようにします。さらにコメント欄が荒れるのを防ぐため、1つの記事に投稿できる回数を1人3回までに制限します。ご協力をお願いします。

NEWSつくばは誹謗中傷等を防ぐためコメント投稿を1記事当たり3回までに制限して参りましたが、2月1日から新たに「認定コメンテーター」制度を創設し、登録者を募集します。認定コメンテーターには氏名と顔写真を表示してコメントしていただき、投稿の回数制限は設けません。希望者は氏名、住所を記載し、顔写真を添付の上、info@newstsukuba.jp宛て登録をお願いします。

23 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

3S政策とマリリン・モンロー《映画探偵団》94

【コラム・冠木新市】中学1年生のころ。米国の進駐軍が戦争直後の日本の子どもたちにチョコレートやチュ一インガムを配る記録映像を目にし、不思議に思った。あの行為は、米国が日本人に好印象を持ってもらおうとの戦略だったのだろうか。 同じころ。古本屋で購入した「キネマ旬報/日本映画戦後18年総目録」の中に不思議な単語を見つけた。「…女性尊重、殿様の権威否定(もろもろの権威が殴られる)とともに、野球などのスポーツをねらったものがある。つまり3S政策といわれたものに対する、極めて素朴な、しかし商売上手な戦前からの転身が見られる」(戦後日本映画展望/井沢淳) 3S政策とはなんなのだろうか、疑問だった。だが、以後この言葉を目や耳にすることはなかった。1990年代に入って、ようやくその意味が分かる。 終戦後、米国はかねてから準備していた占領政策を打ち出した。その中核をなすのが「3S政策」、別名「日本弱体化政策」であった。3Sとは、SPORT(スポーツ)、SCREEN(スクリーン、映画)、SEX(セックス)の頭文字を示すもので、この3つのSを日本人の思考と身体に浸透させ、日本人を弱体化し、政治に興味をなくさせ、都合よく操ろうという計画だった(文献は残されていない)。 日本国民は、米国を美化して描いたハリウッド映画の洗礼を受け、知らず知らずに米国を理想化していった。大人たち以上にスクリーンの洗礼を受けた少年少女たちは、後に団塊の世代と呼ばれるようになり、3つのSが浸透し話題の中心となり、生き方を決めていくこととなった。 小津安二郎監督「東京物語」、溝口健二監督「雨月物語」、撮影中の黒澤明監督「七人の侍」など、日本映画界が黄金期を迎えていた1954年。 大リ一グの野球選手だったジョ一・ディマジオと結婚したセックスシンボルの女優マリリン・モンローが「帰らざる河」の撮影を終え、新婚旅行で日本にやって来た。表向きは、ディマジオが読売新聞の野球イベントに招待されたとされている。しかし、そのころは朝鮮戦争中で、モンローは韓国で戦う米兵の慰問を兼ねていたといわれる。米国でコンサートのリハ一サルまでして来たとの情報もある。 日本人は、モンローとディマジオの来日に熱狂した。2人の来日は、もしかして、文化復興してきた日本に対して、3S政策を再度強化するための作戦ではなかったのか(映画探偵団35)。 1960年代の高度成長期に入ったころから、日本人に糖尿病患者が急に増加する。テレビでは、コーラとチョコレートのCMがガンガン流れていた。映画館のスクリーンを見て、コーラを飲み、チョコレートを食べていた私は、成長して当然のように糖尿病となった。 2000年代に入ると、3S政策の話はちょくちょく目や耳にするようになる。そんなある日、病院からの帰り道で突然ひらめいた。3S政策のSとは、SUGAR(砂糖)ではないかと。進駐軍は子どもたちに甘味を覚えさせ、3S政策で興奮を与え、着々と糖尿病患者に育てようとしたと妄想するのだが、糖尿病患者の皆さんはどう思われるだろうか。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家) <お知らせ> 物語観光「つくつくつくばの七不思議セミナー」・日時:11月29日(土)午前11時~午後1時・場所:コリドイオ小会議室・内容: 映画上映「サイコドン(第2話)」、製作発表「新春つくこい祭/北条芸者ロマンの唄が聞こえる」の後、まちづくり懇談(参加費無料)

自動運転中の低速車両が接触事故 つくば市が実証実験

運行中止、原因検証へ つくば駅周辺でつくば市が実証実験を実施中の低速自動運転モビリティ(車両)が12日午後2時30分ごろ、自動運転中、同市竹園1丁目のイベントホール、つくばカピオの敷地内に設置されているスロープを時速3キロで走行し方向転換したところ、スロープの手すりに接触する事故を起こした。同市が13日発表した。事故時、運転手と一般の乗客2人の計3人が乗車していたが、けが人は無かった。 事故を受けて同市は12日午後、運行を中止した。同市科学技術戦略課は、原因を検証し適切な対策が講じられるまで運行を取り止めるとし、再開は未定としている。 同課によると、12日正午ごろから自動運転に使用している人工衛星の信号受信が不安定になり、補正信号の切り替えを行うなどの対策をして運行していた。午後2時30分ごろ、スロープを走行し方向転換した際、軌道がやや内側に寄っており、内輪差により、車両右側の路面から高さ30センチ付近がスロープの手すりに接触し、車両に長さ40センチほどのこすった跡ができた。同乗して自動運転を監視していた運転手はスロープに接触しないと判断しブレーキを踏む対応をしなかった。 接触事故後、車両は乗客2人を乗せたまま、つくばセンター広場まで戻った。運行事業者はその後、同市に連絡。警察に通報し、物損事故として現場検証などが行われた。 モビリティは、ゴルフカートのような4人乗りの車両。つくば駅前のつくばセンター広場からカピオまで片道約400メートルのペデストリアンデッキを、時速3~10キロ、片道約10分間、一般の人を無料で乗せて往復していた。子育て世代向けの移動サービスとして「こどもMaas」と銘打ち、同市が車載機器専門商社の東海クラリオン(名古屋市)に委託して運行している。運行期間は11月5日から16日までの間の10日間と、来年1月15日から26日までの間の10日間の2回で、今年度の事業費は約1800万円。運行を始めた昨年度は事故は無かった。 自動運転は、GPSを補強・補完する高精度の日本の準天頂衛星システム「みちびき」からの情報と、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発したソフトを使って車両の位置や方位を求めて運行する仕組み。運転手が同乗し監視しながら運行するレベル2での実証実験で、建物や樹木があって衛星からの信号が届きにくい場所では車両に搭載したセンサーを使う。2回の運行期間のうち、11月は、人工衛星と地上の基地局の両方からの位置情報を受信し自動運転する実証実験で、来年1月は、地上の基地局からの情報を使わず、人工衛星と三次元の地図情報を使い自動運転する計画だった。 12日の接触事故は、地上の基地局からの情報を、別の基地局の情報に切り替えた直後に発生したという。事故を受けて市は、委託先の東海クラリオンに対し、運行取り止めを指示したほか、安全・安心な運行を徹底するよう強く申し入れたとしている。

土浦市職員のHPが最優秀賞 霞ケ浦と筑波山周辺を紹介

「人間的なところをデジタルで表現」と評価 土浦市職員でNEWSつくばのコラムニストでもある若田部哲さん(49)が個人で制作しているホームページ(HP)「日本一の湖のほとりにある街の話」が、「日本地域コンテンツ大賞」のデジタル部門で最優秀賞を受賞した。10月28日、観世能楽堂(東京都中央区)で表彰式があった。 「日本地域コンテンツ大賞」は一般社団法人日本地域コンテンツ振興協会(東京都千代田区)が主催する賞。デジタル部門は「言葉による説明がなくても一見するだけでメッセージが理解できる世界に伝わるコンテンツであるかどうか」が審査基準となっている。 若田部さんに表彰状を授与した東京大学副学長の相原博昭さんは「デジタルなのでテクニカルなところが評価されたと思ったが、そうではなくて人間の情熱や熱量、地域を愛する熱量だった。最優秀賞の作品を見ると優しさが伝わってくる。極めて人間的なところをデジタルというメディアに映して表現していることを高く評価されていると思った」と述べた。 約400本が紹介 HP「日本一の湖のほとりにある街の話」は、霞ケ浦と筑波山周辺15市町村の各所を若田部さんが実際に足を運んで取材し、食や祭り、レジャースポット、美しい景色など5つのカテゴリーに分けてイラストとコラムで紹介している。対象物の形や大きさを誇張したり省略した独特なイラストが特徴で、2色とグレーだけを使い、濃淡で版画のように描いて表現している。 HPの開設は2019年。現在は約400本が紹介されている。例えば「漁獲量日本一!霞ケ浦のテナガエビを釣ろう!」では、霞ケ浦での生息場所、釣り方、食べ方などを緑色と青色、灰色の3色を使ったユニークなイラストで紹介している。「江戸のUFOミステリー!神栖市・うつろ舟」では、青色と黄色、灰色の3色を基調としたイラストを使い、海岸に流れ着いたとされる正体不明の舟の言い伝えと、つくば市の蚕影山神社に伝わる金色姫伝説との関連を紹介している。ほかにも季節のイベントなど時期に合った季節の特集も作成している。 日常に根差した風景も霞ケ浦の良さ 全国のタウン誌やフリーペーパー、ウェブサイト、動画など地域密着型メディアを対象に、577件の応募の中から選ばれた。若田部さんは「栄えある賞をいただいて、文字通り檜舞台に立たせていただいた。そうそうたる媒体がエントリーしていたので、光栄の至り。感無量」と喜びを語る。 自分の活動については「土浦市職員としての仕事の傍ら、公務の一環というつもりでイラストと文章で霞ケ浦という茨城県の大きな特徴を紹介しアピールする活動を個人でしている」とし「霞ケ浦の周りには絶景ポイントもある。しかし湖の波の音、湖面を吹く風、風にそよぐ大輪の蓮の花、いつ行っても誰かがきれいに掃き清めている小さな祠など、日常に根差した風景も霞ケ浦の良さだと思う」と話した。 活動の客観視と生成AI対策 若田部さんが今回、日本地域コンテンツ大賞に応募したのは、自分の活動を客観視するためだという。個人の活動なので独善的になっていないか、単なる自分の趣味に陥っていないか、地域の振興に資するものになっているかーなどを常々注意している。「アピール力や構成力を、地域振興活動をしている他の団体と同じ土俵で比較してもらって見極めたい」と語る。 もう一点が生成AIの普及だ。若田部さんは「特に写真については、AIと本物の見分けがつかないような時代になっている」とし「イラストも量産できる時代になっているため『なんとなく成立するコンテンツ』が乱立するようになっている」と話す。「AI代替に埋没しない一定の強さがあるイラストを描いているが、なるべく早い段階で客観的評価を得ておかないと、自分が前からやっていると言えなくなるという懸念もあった」と語る。 地域の物語を伝えたい 今後の取材については「地域の物語をイラストで視覚化し伝えていきたい」と話す。「『地域の豊かさを計る指標は、人口や経済だけでなくそこに内在する物語の数』だという話を聞いて感銘を受けた。地域にはたくさんの物語があるが、うずもれたままになりがち。だからこそ霞ケ浦と筑波山の周辺に残る物語を掘り起こしHPで伝えていきたい」という。 さらにHPをきっかけとして現在、美浦村の大山湖畔公園(旧鹿島海軍航空隊)のイラスト化計画を美浦村と同公園を管理するNPOプロジェクト茨城と進めている。「鹿島海軍航空隊は、遺構はあるものの記録がほとんど残っていない状態。しかし当時の人の何気ない営みがあったはず。大きなボイラーを焚いてみんなでお風呂に入った、食事をしたなど、基地にいた隊員たちの日常をイラストで伝えていきたい」と語る。「一人の兵隊が入隊して出征していく物語も絵本にして地域の子どもたちに配るなどもできたら」と意気込みを語る。(伊藤悦子)

緊急消防援助隊が合同訓練 1都9県の隊員ら1400人が集結 

県内で20年ぶり 大規模災害発生時に全国各地に駆け付ける緊急消防援助隊 関東ブロックの合同訓練が12日、土浦市小高にある採石場、塚田陶管柳沢工場の敷地内で実施された。1都9県(東京、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、山梨、長野、静岡、福島)の緊急消防援助隊による合同訓練の一環で、県内での開催は20年ぶりとなる。 12日と13日の2日間、土浦市のほか、ひたちなか、神栖、鉾田、鹿嶋、水戸市の13会場で、1都9県の緊急消防援助隊員や関連機関など約1400人が参加し、倒壊建物救助訓練、多数負傷者救助訓練、石油コンビナート火災対応訓練などのほか、宿営地設置・運営など後方支援訓練や、指揮本部運営訓練なども実施されている。 土浦の集落が孤立したと想定 訓練は、連日の大雨により河川氾濫や土砂災害が発生している中で、茨城県沖を震源とする震度6強の地震が発生したという想定で行われた。津波や大規模火災などが県内各地で発生し、多数の負傷者や孤立者が出た複合災害の状況を想定した。 土浦市の会場では、東京、埼玉、栃木の3都県の緊急消防援助隊210人と、茨城県内の消防広域応援隊14部隊60人が参加。同市東城寺地区の集落が土砂崩れにより孤立したと想定し、消防隊員らが専用重機で道路の障害物を除去したり、崩れた土砂に埋もれた車両や倒壊した家屋の中からの救助、ヘリコプターによる上空からの救助などの訓練が実施され、部隊同士や関係機関との連携、指揮系統の確認などが行われた。 ほかに自衛隊、国土交通省、茨城DMAT(災害派遣医療チーム)なども加わり、がれきが散乱して通行が困難な場所でも走行できる救助車両や消防ヘリコプター、照明車など約80台が救助訓練に当たった。 鬼怒川水害では支援受け入れ 緊急消防援助隊は、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに創設され、大規模災害時に消防庁長官の要請などにより、他の都道府県から派遣される。2011年の東日本大震災や24年の能登半島地震でも活躍した。県内では、15年の関東・東北豪雨による鬼怒川水害の際に支援を受けている。 緊急消防援助隊ブロック合同訓練は、1996年から全国を6ブロック(北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州)に分け、各ブロック内の都道府県が持ち回りで実施してきた。茨城での開催は2005年以来となる。 茨城県消防安全課は今回の訓練について「県内での大規模災害の発生を想定し、近隣都県の緊急消防援助隊の応援を受け入れ、多くの関係機関とともに実施する今回の訓練は、受援体制の強化に大きく寄与する大変意義深いもの。本訓練を通じて、本県の受援体制の見直しを図り、茨城県緊急消防援助隊受援計画へ反映させていきたい」と話している。(柴田大輔) https://youtu.be/OkVy1R0cUdQ