65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの接種予約が17日、つくば市で始まった。電話で予約を受け付ける市コロナワクチン接種対策コールセンターには予約が集中し、インターネットでの予約も合わせると、初日の1日だけで9000人以上が接種の予約をした。
同市の65歳以上の高齢者は約4万7000人。接種会場となる市内約100のクリニックのうち、半数は市コールセンターで予約を受け付け、半数は各クリニックで直接予約を受け付ける。ほかにインターネットでの予約受け付けもある。初日の予約者数は、市コールセンターとインターネット予約を合わせて9000件弱で、クリニックに直接予約した人も含めるとかなりの高齢者が初日に接種日程の予約をしたとみられる。
市役所コミュニティ棟1階に設けられた市コールセンターでは18人のオペレーターが対応したが、予約開始の午前9時前から電話が鳴り続け、終日、電話がつながりにくい状態が続いた。
市コールセンターでは5月いっぱいまで20人体制で電話予約を受け付ける。6月以降も状況を見ながら、予約が落ち着くまで、20人体制を維持するとしている。現時点で予約できる日程は7月末まで。
5月末までに約7万回接種分を確保
一方、ワクチンの確保については、5月末までに同市で計6万9420回分確保される見通しだという。すでに4月17日に1950回接種分、5月2日に7800回分、16日に2万8080回分が届いた。31日にも3万1590回分が届く予定だ。
同市は7月末までに65歳以上の全員が2回接種できる量のワクチンが確保できる見通しだとし、市新型コロナウイルス接種対策室の板倉邦明室長は「ワクチンは十分にあり、接種を受けられないことはないので、安心して、急がず、予約してください」と呼び掛けている。
接種は24日から市内約100カ所のクリニックや病院で実施される。当日キャンセルが出るなどしてワクチンが余った場合の対応については、各クリニックごとにキャンセル待ちリストを作成し、リストの順番で連絡する。それでもワクチンが余った場合は、保育士や学校の教職員に接種できるとする県の通知があることから、市は保育士や教職員に接種をお願いすることになるとしている。(鈴木宏子)
◆18日以降の市コールセンター(電話029-883-1391)の接種予約は午前8時30分から午後5時15分まで。インターネットの市新型コロナワクチン予約サイトからは24時間予約できる。現時点で市内で接種できるワクチンはファイザー社製のみ。接種費用は無料。