【谷島英里子】筑波山中腹(つくば市沼田)にある筑波山梅林で、ロウバイが見頃を迎えている。斜面に数十本が植えられ、ろう細工のような黄色い花を咲かせて、甘い香りを漂わせている。訪れた人たちは、顔を近づけて香りをかいだり、写真撮影で青空とのコントラストを楽しんだりしていた。
同市観光コンベンション協会によると現在5分咲き。暖冬だった昨シーズンと比べ今年の冬は寒い日が続いているが、開花状況はほぼ平年並みという。園内では、開花が始まったばかりの早咲きの紅梅もちらほら見られた。
筑波山神社に夫婦で参拝に来たついでに梅林に立ち寄ったという筑西市の会社員女性(32)は「ロウバイは初めて見ました。一つ一つの花が小さくてかわいいですね」と話していた。
標高約250m付近にある梅林は広さ約4.5ha。白梅、紅梅、緑がく梅など約30種約1000本が植えられ、中腹からの眺望と筑波山の巨岩、梅とのコントラストが独特の景観をつくっている。今年の筑波山梅まつりは2月14日開幕する。
