つくば市の桜の名所、同市観音台、農林団地のさくら通りで、ソメイヨシノが18日までに開花した。午後4時30分ごろ、愛犬と散歩に訪れた近くに住む主婦、山口文子さんは「桜が咲いていて、びっくり」と話した。
農業関係の研究施設が並ぶ同さくら通りは、約1.5キロにわたってソメイヨシノや八重桜、山桜などが植えられ、約500本の桜並木が続く。
水戸地方気象台によると18日のつくば市の最高気温は17.6度と平年より4.4度高く4月中旬並み。前日の17日は最高気温20.4度と、連日、暖かい日が続いている。
桜の季節がくると例年、同さくら通りには市内外から大勢の花見客が訪れ、交通渋滞が起こるほどにぎわう。毎年、満開の桜の下で愛犬の写真を撮るという山口さんは「去年は新型コロナの影響で花見客が少なかった」と話し、「去年も開花が早く、3月24日ごろはほぼ満開だった。今年は『宴会なしで』という看板も出ていて、今年の花見はどうなるんでしょうね」などと話していた。
水戸市三の丸、県三の丸庁舎のソメイヨシノを標準木とする水戸地方気象台の桜の開花日は、平年が4月2日なのに対し、昨年は3月21日だった。県は、21日から4月10日までの21日間を「県まん延防止警戒期間」とし、花見で宴会や会食をしないよう呼び掛けている。(鈴木宏子)