【池田充雄】男子プロバスケットボールB2リーグの茨城ロボッツは27、28日、つくば市竹園のつくばカピオアリーナで、西地区の佐賀バルーナーズと2連戦し、27日は101対93、28日は74対59で連勝した。茨城の現在の成績は29勝12敗、勝率7割7厘で東地区2位。レギュラーシーズンの残り試合数は19で、プレーオフ進出マジックは10。
2020-21 B2リーグ第43戦(28日、つくばカピオアリーナ)
茨城 74-59 佐賀
茨 城 |18|15|17|24|=74
佐 賀 |14| 9|17|19|=59
前日は終盤まで激しい点の取り合いだったのに対し、この日は一転してロースコアのゲームとなった。要因は、互いに昨日の結果を受けて守備の改善を図ったこと。茨城は、相手のガードの選手によるドライブやピック&ロールに注意し、高いプレスで陣形を崩さず守りきることに成功。外からの攻撃に対しても隙を見せることなく「相手の得点源を抑え、シーズンベストの守備で結果を残せた」とリチャード・クレスマンヘッドコーチ(HC)は胸を張った。
ただし攻撃の場面では、前日の疲れもあり、相手の集中したゾーンディフェンスを攻めあぐねた。「昨日はコーナーからうまく攻めることができたが、今日は選手のつけ方を変えてきていた。外からのシュートも入らず、攻め方が単発になった」と、ポイントガードの福澤晃平。
それでも第1クオーター(Q)後半、相手のファウルによるフリースローで得点を重ねて4点のリードを作ると、第2Qには中と外のボールの出し入れで相手に隙を作らせ、リードを10点に広げることに成功。第3、第4Qもこのリードを保ったまま、盤石の勝利を挙げた。
特にマーク・トラソリーニは前半わずか2得点ながら、後半は19得点と爆発。リバウンドも13を取り、ダブルダブル(2項目で2ケタ成績)の活躍でMVPを獲得。4本中4本を決めた3点シュートでは「最近あまり入っていなかった」というが、1本決めてから調子をつかんだようで、思いきりの良いプレーが増えた。
「コミュニケーションをとってスイッチミスなどを防ぎ、チームとして守れた」と福澤。「守備でよく我慢し、佐賀というタレント豊富なチームを抑えることできた」と高橋祐二。クレスマンHCは「攻守とも高いレベルを保ち、攻撃で思うように行かないときも、守備で結果を残せるチームにしたい」と今後の展望を語った。