金曜日, 7月 1, 2022
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グランプリは「KA.TA.MI.」 つくば短編映画祭

【池田充雄】つくばからの文化発信と次世代の才能発掘を目指したムービーフェスティバル「つくばショートムービーコンペティション2021」(つくば市、筑波学院大など主催)の審査結果が2月27日発表された。10分以内の短編映像が対象となるグランプリには「KA.TA.MI.(カタミ)」(監督・脚本・編集/タイム涼介)が選ばれ、賞金10万円と副賞を獲得した。8回目となる今回は計148作品の応募があった。

受賞作の「KA.TA.MI.」は、新人女優が映画のオーディションに挑み、審査員の発する「言葉の銃弾」にさらされるが、大切な人たちからもらった「言葉の形見」に守られ、審査を乗り切るという話。互いに言葉の銃弾を撃ち合うシーンや、形見の品が銃弾を弾き返すシーンなどの、斬新な特殊撮影も見どころの一つだ。

制作者のタイム涼介さんは映像作家であると同時に「日直番長」「セブンティウイザン」などの作品で知られる漫画家でもある。今回の受賞については自身のツイッターで「中村義洋監督のコメントに感涙しました! コロナ禍においての私たちなりの作品作りをご理解いただきこんなにうれしいことはありません! ありがとうございました!」とコメントしている。

「コロナと正面きって向き合う」

審査員長の中村義洋さん(映画監督)は受賞作について「この作品の面白さは時間・空間を行き来するところ。コロナ禍になって窮屈な世の中だからこそ、そういう自由自在なものを、自分自身が見たかったんだなあと思った。このコンペティションでは毎年、やりたいことをやってほしいとずっと言ってきた。コロナはあるが、それとは別に自分のやりたいことがある。それで正解じゃないか。自分のこの1年の仕事を達観できるような感想を持てて、感謝したいくらい」と総評で述べた。

中村さんはまた、コロナ禍に振り回された一年であったことを振り返り、「この状況でコロナを描くかどうかは誰しも悩むところ。僕自身も、描くならどう描くか、またはコロナ下であることを無視するのか、これまで温めていた企画はコロナの設定なしに通用するのか、コロナと正面きって向き合って描いたものを見たい人がいるのかなど、いろんなことを日々考えた。それは応募する方々も一緒ではないかと思い、心して作品を見た。本当に切実なものがいっぱいあり、若い人がちゃんとコロナに向き合って生活していることが分かって心が打たれた」とも語っている。

審査結果は以下の通り(敬称略)。
【自由部門】
▽グランプリ「KA.TA.MI.」タイム涼介
▽つくば市長特別賞「くしゃみ」高島優毅
▽ウィットスタジオアニメーション賞「マリー」鈴木絢子
▽佳作賞「BEFORE/AFTER」GAZEBO、「した ためる」菱沼康介、「SYNCHRO」張時偉
▽市民審査員賞「BEFORE/AFTER」GAZEBO

【3分以内のショートショート部門】
▽筑波学院大学長賞「リコリス」テンクウ
▽佳作賞「MELVAS」比留間未桜

【全天周映像部門】
▽つくばエキスポセンター賞「Season」高野真衣

【つくば部門】
▽佳作賞 「今日のお散歩」地球レーベルひとでちゃん

ノミネート作品のオンライン上映(youtube)は3月7日まで、こちらのサイトで見ることができる。

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