【伊藤悦子】駅を利用する受験生を励まそう-とJR土浦駅(土浦市有明町)が設置した「おみくじ」が好評だ。「頑張れ!!受験生! 土浦駅みくじ」で、手書きで感謝や応援のメッセージがつづられている。3月上旬まで設置する。
切符売り場脇に「頑張れ!!受験生! 土浦駅みくじ」と書かれた架台を設け、上に置かれた透明プラスチックケースに、色とりどりのおみくじを折りたたみ入れている。受験生だけでなく、資格試験などを受ける社会人、家族や友人に受験生がいる人など誰でも引くことができる。新型コロナ感染予防のためアルコール消毒薬も用意してある。
「土浦駅みくじ」を企画したのは、JR東日本社員で同駅勤務の山脇遥さん(26)と遠藤夏美さん(26)。「土浦駅は学生の利用が多い。合格切符を作るなど、受験生応援企画は毎年実施していたが、今年は社員から感謝の気持ちを直接伝えたいという思いから企画した」と話す。
2月11日に設置を始め、最初は200枚のおみくじを入れたが、予想以上に引いていく人が多く、合い間をみては補充しているという。これまでに約100枚を補充した。
おみくじを書いているのは、みどりの窓口や改札を担当する社員たちだ。縦29センチ、横3.5センチの短冊状の色紙に、手書きのメッセージが書かれている。内容は一枚一枚異なる。どんな内容が書いてあるかは、引いてからのお楽しみにしてほしいという。
「おみくじは持ち帰っていただき不安なときなどに読み返してほしい。いつも応援している人がいるということを思い出してもらえたら」と山脇さん。
遠藤さんは「コロナ対策として、駅も電車もしっかり消毒しているので安心して利用してほしい」とし、「受験シーズンは電車に乗り慣れていない人も多い。困っていることがあったらいつでも気軽に相談して」と呼び掛けた。
石岡市から土浦市内の高校に通う男子生徒(3年生)は、「コロナ禍で大変なときに、駅の人におみくじで応援してもらってうれしい。励まされる」と感想を語った。