木曜日, 1月 28, 2021
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《遊民通信》8 ゆるキャラを自作してみた 誕生はひたち野うしく

【コラム・田口哲郎】

前略

謹賀新年。今年は丑(うし)年、牛久の年。牛つながりから始めましょう。JR常磐線ひたち野うしく駅は1998年に牛久駅と荒川沖駅間に開業しました。関東の駅百選に選定された美しい駅です。有名な話ですが、85年に開催されたつくば科学万博のために造られた臨時駅「万博中央駅」の跡地に建てられました。

当時、TX(つくばエクスプレス)はありませんから、常磐線の駅が万博会場の玄関口だったのですね。かつて科学技術の未来を夢見て胸を躍らせていた人々がここから会場に出発したのか…。牛久とつくば万博。関係なさそうなものを結びつけられないだろうか…。

名前は「ひたちのうしか」

そして一案浮かびました。ひたち野うしくの「ゆるキャラ」を考案してみてはどうだろう。続いてあのキャラクターが浮かびました。つくば科学万博のキャラクター「コスモ星丸」です。土星の環をフラフープのように履いている未来的なキャラクター。科学が夢を見させてくれていた時代への郷愁を誘う原色の青さは色あせません。コスモ星丸と牛を組み合わせたら…。

名前は「ひたちのうしか」にしよう。「く」を「か」にすると響きがなんとなく未来的だ。勝手な妄想は膨らみ、絵を描き、粘土でフィギュアまがいのものを作ってしまいました。2013年のことです。勢いにまかせてツイッターアカウントを作り、細々とつぶやいていました。

ひたちのうしかの語尾には「ヒュー」がつきます。牧瀬里穂の真似ではありません。ひたち野うしく駅の電略記号(鉄道電報で使用される駅の略号)が「ヒウ」であることに由来しています。「駅前のツツジが満開だヒュー!」などとつぶやきます。

作者が飽きっぽいのが原因ですが、うしかはそのうちつぶやきをお休みするようになりました。…… 最近、茨城県南ゆるキャラ界の大物「つちまる」の可愛さのとりこになって、ふと、うしかを思い出した次第です。ぼちぼちツイッターの発信を再開しようと考えています。

憧れの先輩は「コスモ星丸」

せっかくですから、「ひたちのうしか」のプロフィールを紹介しようと思います。

▽名前:ひたちのうしか
▽誕生日:1998年3月14日
▽憧れ:コスモ星丸先輩
▽好きな食べ物:かっぱせんべい
▽好きな場所:ひたち野うしく駅とエキスポセンター
▽趣味:つくば科学万博を思い出すこと

ゆるキャラ業界が飽和状態になり、いまさら感がありますが、別にかまいません。ただ、思うに任せてキャラを作って実感したのは、どのゆるキャラも地元に対する何らかの想いが形になっているということです。

ギリシア神話には多くの神々が登場しますが、元々ギリシアの神ではなく、東方や北方から伝来した神々もいます。それぞれの土地の想いが神格化されて拡がるわけです。ゆるキャラ現象も本質的には似ていますね。ひたちのうしかが住民も想いを表象する存在になればよいなと思いつつ、街をキョロキョロして街の魅力を発信しようと思います。ごきげんよう。

草々(散歩好きの文明批評家)

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