土曜日, 4月 24, 2021
ホーム つくば 市選管、当選無効申し立てを棄却 「勝手につくば大使」通称認定問題  

市選管、当選無効申し立てを棄却 「勝手につくば大使」通称認定問題  

【鈴木宏子】10月25日投開票が行われたつくば市議選で、「勝手につくば大使」が通称として認められたのは違法だとして、同市の横井美喜代さんら5人が11月9日、市選挙管理委員会(南文男委員長)に当選無効を申し立てた問題で、市選管は7日、申し立てを棄却する決定を出した。

「選挙人は十分に知り得る状況にあった」

決定書によると「選挙長から通称を認定された以上、『勝手に…』と記載してある投票は有効」で、「多少軽薄な響きがあるとしても、不真面目な、侮蔑、嘲弄の意を含んだ言葉とまでは認められない」とし、「選挙人の意思が最大限尊重されるべき」だとした。

さらに「(『勝手に…』のメンバーの)人数は別として、小村政文氏が『勝手に…』として約5年前から活動している」こと、「ビラやポスター、選挙公報に『勝手に…』が掲載され、投票記載所に掲示されたのだから、選挙人は『勝手に…』が小村氏であることを十分に知り得る状況にあり、選挙人の意思は尊重されるべき」だとした。

公選法施行令で通称の使用は、本名以外の呼称が本名に代わるものとして広く通用している場合、選管に申請し認められれば使用することができるとされる。選管が通称を認定する基準については、立候補届け出時に提出された資料からみて、選挙区域全域で本名がほとんど使用されておらず、本名に代わって通称申請した呼称が広く使用されていると認められる場合に限り、通称として認定すべきとされる。

申し立てで、横井さんらは「『勝手に…』は本名に代わるものとして広く通用しているものではなく、事業体のチーム名、グループ名であるから、通称と認められるものではない」「『勝手に…』は、2人で活動しており小村氏を指すものではない」などと主張していた。

市選管の決定に対し、横井さんらは「決定書には、通称が本名に代わって広く通用していることを検討した記述がなかった。『勝手に…』が複数で集団活動をしていたことを認める記述があり、小村氏が代表を務める事業のチーム名またはグループ名であることを示唆している」とした。その上で「つくば市選管の決定は納得がいかず、市選管には今後も通称認定基準の明確化を求めたい」と述べた。決定に不服がある場合は、21日以内に県選管に不服申し立てができる。横井さんは「今後どうするかについては改めて検討したい」としている。

一方、『勝手に…』を通称申請した小村さんは「今日の結果を受けてさらに身を引き締め、今まで通り頑張っていく」としている。

会員募集中

NEWSつくばでは、私たちの理念に賛同し、一緒に活動していただける正会員、活動会員、ボランティア会員、および資金面で活動を支援していただける賛助会員(クレジットカード払い可)を募集しています。私たちと一緒に新しいメディアをつくりませんか。

7 コメント

7 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
NEWSつくば編集部
4 months ago

特定個人・団体への誹謗中傷を含む等、悪質と判断した場合には編集部が削除します。

名無しの市民
4 months ago

まあ当然の結果ですね。
勝手につくば大使として活動している2人がともに出馬していたならともかく、本人が特定できているのに選挙を無効にする理由があるわけがないですから。

過去の判例でも、通称申請していなくても本人が特定できていれば得票と認められている例もあるわけで、通称申請していて他の候補者と容易に区別できる投票を無効とするほどの法的根拠が異議申立書には示されていませんでした。

nyoromo
4 months ago

選管の決定はまぁ、常識的なところだろう。むしろ、こんな申し立てに対応しなきゃならない選管に対して「お疲れさまでした」といいたい。まだしつこく粘ってくるのかもしれないが。

名無しの市民
4 months ago

当然だろうね、広く使われてないってのも貴方の感想ですか?って主張だし。二人で選挙活動してたらともかく一人だったし。ボスが落選したからといって見苦しい、こんなのまで相手にしなきゃいけない選管に同情

名無しの市民
4 months ago

(ネット上の反応を「市民の声」として過度に捉えることはできないものの…)今回の一件で、小村氏が5年間積み重ねてきた活動が、市民の間に浸透していることが再確認されたのではないでしょうか。大使と言えばこの人でしょう!という反応がたくさん寄せられていましたからね。
教訓が得られるとすれば、今後市議として活動を検討する方は、まず良い街づくりのために地道な活動を続けて、支持を得ることですね。申立人が当初懸念していたのは(言葉通りに捉えれば、ですが)今後大使さんの尻馬に乗って奇をてらった名前を付けた候補者が乱立することでしょう。にしてもそれが「公正な選挙ではない」という論理は分かりませんし、市民から認知されていないと当選は難しいと思いますが。

名無しの市民
4 months ago

当然の結果ですね。通称認定「問題」かどうかすら怪しい。通称認定「騒動」の間違いでは?

名無しの市民
4 months ago

第一に、ここでも多くの方が指摘していますが、「勝手につくば大使」という通称認定が有権者の誤認を誘い、選挙結果に影響を及ぼしたかというと、そんなことは全くない。仮に当選無効となるのなら、2400票あまりに有権者の意志が無視されたことになります。選挙前ならともかく、結果が出た後にこういう訴えを出すのは、民主主義の否定です。その意味で、選管の決定は支持できます。

もちろん、訴える自由はあるし、それは基本的人権の一部です。でも、民主主義の根幹である選挙結果を否定するような無茶な訴えをする人達(の仲間)は、私は個人的には信用できません。今後の投票行動で示していきたいと思ってます。

第二に、通称認定基準の明確化は、公職選挙法(公職選挙法施行令)が曖昧であることから発生している問題です。なので、つくば市選管に求めるのはお門違いで、国会で議論すべき問題です。この記事は、この観点が抜けているように感じています。

(ご参考)参議院での質問主意書 (通称認定の基準が曖昧であることを問題と考えている国会議員がいます)

https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/183/syuh/s183113.htm

スポンサー

注目の記事

最新記事

日本の子どもは可哀そう 《ひょうたんの眼》36

【コラム・高橋恵一】青年海外協力隊員として東南アジアに派遣された青年の経験談である。優れた日本農業技術で作物を育てたところ、高温多湿の気候の効果もあって、半年でそれまでの1年分の収穫ができた。現地農民は、大喜びをした。次に、協力隊員は、後半の作付けに取り掛かろうとしたところ、農民は動かない。1年分の収穫ができたのだから、もう働く必要がないというのだった。30年前のことだ。 青年海外協力隊員は、苦笑しながら、現地農民の経済感覚を伝えてくれたが、今なら、ゆとりのできた時間や資金をどう使うかを考えたかも知れない。 日本では、高度成長期から、成果をひたすら企業資金力の強化に回し、労働時間の短縮やセーフティーネットの構築、地球環境の改善・保護に回すことはほとんどなかった。 それから30年。日本の幸福度ランキングは、世界で56位。韓国とピッタリ寄り添って、ロシア、中国の少し上位に位置しているが、OECD(経済協力開発機構)37カ国のうち最下位レベルだ。 我々の生活レベルを考える時、「昔」と比べると、格段に忙しさが変わって来ている。拘束された忙しさ、義務的な忙しさである。 日本の幸福度を改善するためには、就業時間を短縮し、最低賃金を思い切り上げればよい。毎日の労働時間を7時間、週35時間以内にすれば、全く違う世界が見えてくる。当然、フレックスタイムが導入され、満員電車も解消する。生産力を維持するためには、雇用を拡大しなくてはならない。女性の役割が大きくなり、より多様性が拡大する。変化への原動力は、格差社会の解消である。

高齢者施設にワクチン配送 65歳以上4万7000人に接種券郵送も つくば市

高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの配送が22日、つくば市で始まった。同日午前、第1便となるファイザー社製のワクチンが、市内の介護老人保健施設に1カ所に届けられた。併せて同日、市内の65歳以上の高齢者約4万7000人にワクチン接種券が郵送された。23日以降、各家庭に届く。 マイナス70度の超低温冷凍庫から取り出したワクチンを必要な数だけ素早く配送用の保冷箱に移す作業員=22日、つくば市役所 配送されたワクチンは、17日に国から届いた2箱(1950回接種分)のうちの一部で、市役所内に設置された超低温冷凍庫でマイナス75度で保管されていた。 4月26日から5月3日の週には5箱(4875回接種分)が国から届く予定で、医療機関のほか、特別養護老人ホーム10カ所とグループホーム18カ所にも届けられる予定だ。 接種開始は5月24日

開園25周年 つくばわんわんランド 「人とペットが共存する拠点に」

日本最大級の犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」(つくば市沼田、東郷治久社長)が27日、開園25周年を迎える。1996年4月27日、現在の3分の1ほどの面積でスタートした。ペットは家族の一員であるという価値観が浸透すると共に、犬を見せる施設から犬と触れ合う施設へとコンセプトを変化させてきた。現在、約90種約500匹の犬がいる。 寺崎修司園長は「日本のペットに対する意識は、ペット先進国と比べまだまだ遅れているところがあるので、正しい知識をもって人と動物が共存する社会を目指す拠点になれれば」と話す。 珍しい大型犬、ナポリタンマスティフをなでる寺崎園長 25周年を記念して26~28日の3日間、25歳の人と小学生以下の入園料が100円になる特別イベントが開催されるほか、ゴールデンウイーク(GW)中の29日から5月5日まで、グループ法人のつくば国際ペット専門学校講師による犬のお手入れ教室やしつけ教室などが開催される。 園のシンボル 黄色い木造犬は4代目

別の学校も臨時休校 つくば市教員が新型コロナ

つくば市は21日、市立学校教員が新型コロナウイルスに感染していることが分かり、この教員が勤務する学校を22~23日の2日間、臨時休校にすると発表した。 市教育局学び推進課によると、20日に感染が確認された教員が勤務する学校とは別の学校という。 21日感染が分かった教員の濃厚接触者は現在、保健所が調査している。この教員の症状や、いつまで勤務していたかなどは公表しないとしている。 一方、20日に教員の感染が確認され、21~22日の2日間、臨時休校としていた学校は、23日から通常通り授業を開始する。
7
0
コメントお待ちしてますx
()
x