土浦市役所職員の新型コロナウイルス感染で、同市は17日、市職員計15人の感染が判明したと発表した。一方、クラスターが発生し県によるPCR集中検査が実施されている同市の歓楽街、桜町1、2丁目では桜町飲食業振興協議会が17日、自主休業宣言を発表し、11月末まで休業する。
市の発表によると、16日に感染が分かった市道路管理課の男性職員と、今月6日に同市桜町1~2丁目の飲食店で会食した市職員5人全員の陽性が、17日確認された。
さらに、6日に会食した計6人と職場で接触があり、発熱などの症状があったため自宅療養中だった8人のうち、5人が感染していたことが分かった。
ほかに道路管理課職員の感染判明を受け、17日までに市職員計約181人のPCR検査を実施した結果、新たに4人の感染が分かった。これにより市職員の感染者は17日までに合わせて15人になった。市職員の検査は、残り10人の結果が18日に判明する。
感染者は市役所4階にある課の職員が多いことから、4階は18日も引き続き窓口が閉鎖され、部課長などを除く一般職員は自宅待機となっている。4階は17日までに市職員が消毒を実施したが、18日夜にさらに専門業者による消毒を実施する。
4階窓口をいつ再開するかは18日朝時点で未定だが、市は「安全を確認次第、速やかな解除に向け努める」としている。
桜町は334人中11人が陽性
一方、桜町1~2丁目の飲食店を対象に実施しているPCR集中検査について、大井川和彦知事は17日記者会見し、16日までに757人から申し込みがあり、そのうち334人(従業員154人、利用客180人)の検査を実施した結果、11人の陽性が確認されたと発表した。
検査の申し込みは当初20日までとしていたが、期間を延長し26日までとする。
大井川知事は「土浦関連のクラスターは今、ひじょうに数が増えてきており、ここを抑え込むことが目下の最大の課題」だとした。
桜町では、キャバクラなど接待を伴う飲食店で構成する桜町飲食業振興協議会(木川秀一会長、36店加盟)が17日から30日までの2週間、自主休業すると発表した。茂木加津雪副会長(39)は「これ以上クラスターを出さないために自主休業する。他の店にも自主休業を呼び掛けたい」と話している。
◆桜町1~2丁目関連のPCR検査の申し込みは県のコールセンター(電話029-830-3355)へ。