金曜日, 12月 2, 2022
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【気分爽快 りんりんロード】6 サイクルツーリズムの先駆者 張替幸一さん

【伊藤悦子】土浦市の張替幸一さん(63)は「HMBアウトドアクラブ」という社会教育団体の会長として、妻のゆかりさん(57)と、家族向け、初心者向けなど、誰でも参加できるサイクリングイベントを多数企画している。

元公立学校の教員で、現在は土浦市小岩田西にある学習塾「學藝(がくげい)塾」を経営する。

ボーイスカウトの指導者だった経験を生かし、もともと塾の子供たち向けにアウトドア活動を行っていた。サイクリングの楽しさも伝えたいと考え、2004年に第1回「霞ケ浦サイクル&クルーズ」を企画した。

霞ケ浦で遊覧船を運航するラクスマリーナ(土浦市川口)のホワイトアイリス号をチャーターし、土浦から潮来まで自転車を載せてクルーズ、潮来から土浦まで約55キロを自転車で戻るというイベントだ。

以来「サイクリング天国いばらきを走ろう」を合言葉に、「自転車を通して休日を1日丸ごと楽しもう」という理念で、季節ごとにサイクリングイベントを企画している。

サイクル&クルーズは04年から07年まで4年連続実施し、18年に復活、19年に6回目を開催した。6回の参加者は延べ400人に及ぶ。

つくば霞ケ浦りんりんロードを活用したサイクルツーリズムは、17年の自転車活用推進法施行を受け、県が19年に自転車活用推進計画を策定して本格始動したばかり。張替さん夫妻の活動は、県を挙げての取り組みより15年も早く、つくば霞ケ浦地域のサイクルツーリズムの先駆者の1人でもある。

夫妻が目指すのは、みんなが驚いたり感動したりするテーマパークのアトラクションのようなイベント。ファミリー向けの「くるっと霞ケ浦35キロ」、ビギナー対象の「筑波山麓ご朱印ライド」、レンタサイクルで参加できる「つくば土浦カフェランチ自転車散歩」などユニークだ。

会員制ではなく、イベントごとに「この指とまれ」式で参加者を募集をする。すべてのイベントにはサポートカーが同行し、安全にも考慮している。

のんびり走り 楽しさに目覚めた

幸一さんと自転車との出合いは32歳のとき。筑波大学出身のトライアスロン選手から競技用の自転車一式を譲り受けたのがきっかけで、自転車競技に夢中になり練習に打ち込んだ。自分を追い込み、ひたすら霞ケ浦周辺を走った。今思うと「当時はつらかった」と振り返る。

しかし43歳のとき、体調を崩したことをきっかけに、のんびり走る家族向けサイクリングイベントに参加し、楽しさに目覚めた。かつて練習で何度も走った、霞ケ浦周辺の美しさや走りやすさに改めて気づいたという。

ゆかりさんも幸一さんの影響を受けて、クロスバイクに乗り始めた。2002年には30キロを走る東京シティーサイクリングに参加した。

筑波山を望みりんりんロードを走るイベント参加者

サイクリングの魅力をゆかりさんは「初めて会った人同士でも、1本激坂(げきさか=激しい勾配の坂)を一緒に登ると、苦しさのあまり自然に笑顔になり途端に打ち解けてしまうところ」だと話す。

張替さん夫妻にとってりんりんロードの魅力は「ずばり筑波山と霞ケ浦があること」。風光明媚な景観はどこにも負けないと強調する。特に筑波山は、見る方向、見る時間によって表情を変えるところが魅力的だという。

一方で「心配なこともある」と話す。「りんりんロードには街灯がほとんどない。生活道路や通学路として使っている人もいる。安全のためにも街灯を設置してほしい」と訴える。また「トイレが少ないのもサイクリストにとっては不安」だという。

◆HMBアウトドアクラブへの問い合わせは、https://hmb.lets-sports.net/。ツイッターアカウントは、HMBアウトドアクラブ 霞ケ浦 Cycling Team-イベント再開しました-

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