学校法人つくば文化学園(東郷治久理事長)が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代)が開講する、一般の在日外国人を対象にした日本語レッスンが、近隣の大学の留学生や、つくばの研究機関、県内の企業などで働く外国人とその家族などに人気を集めている。
つくば駅に近い土浦学園線沿いにあり立地条件がいいこと、楽しく勉強できることなどが評判となり、口コミで広がっているという。
同語学院は2018年4月に開校した。「日本語を楽しく学び、日本を好きになってもらおう」をモットーに授業を展開しており、開校以来、正規の学生のほか、日本語を学びたいという聴講生を随時受け入れている。
現在、聴講生は、市内の研究機関で働く研究者本人や家族、筑波大の留学生など30数人が学ぶ。国籍は中国、ベトナム、メキシコ、イランなど20カ国に及ぶという。
研究者や家族の場合、買い物などの日常生活が日本語でできるようになりたいと申し込んだり、留学生の場合、卒業間近となり日本で働くことが決まったため、職場で日本語が話せるようになりたいと申し込む外国人が多いという。
レッスンは、個人や家族のみで学ぶプライベートレッスンやペアレッスン、正規生と同じ授業を受けるクラスレッスンなどさまざまで、3カ月間や半年間通ったり、1年以上通う聴講生など、長く続ける学生が多い。
同校で日本語を勉強中のベトナム出身、グエン・テイ・フェン(30)さんは、筑波大留学生の夫の家族として来日した。「初めてつくばに来たときは日本語が全然分からなかった。日本語を勉強して、ベトナムに戻ったら、子供たちに日本語や日本の文化を教えたい」と話す。同校については「小さな学校だが、先生たちは優しくてまじめ。授業が面白い」と話していた。
同校の杉本和昭教務主任は「楽しく日本語を学んでもらえたら」と語る。
一方、コロナ禍により新入生の来日がいまだにかなわず、2年生のみによる授業が続いているという。
◆一般の在日外国人(18歳以上)を対象とした聴講生の日本語レッスンは▽クラスレッスン(1クラス20人)=月~金の午前9時15分~12時45分、授業料は1日(45分授業が4時限)2250円▽ペアレッスン=1レッスン90分、授業料は1回1人3000円▽プライベートレッスン=1レッスン60分、1回3000円。随時見学を受け付けている。
日本つくば国際語学院は、つくば市松代2-4。問い合わせは電話029-846-7811、メールinfo@tlc.ac.jp。